第拾陸話 怯え
入学式まであと6日、俺は特にやることがなく、暇を持て余していた。なので、この6日間は、この国とその周辺を見て回ることにした。
「中央に行って見るか。って、マジか」
中央の最も栄えている街に行こうと思ったが、中央には壁があり、門は一部の者しか入れない門だった。
「これじゃいけないな。しょうがない、ここら諦めて栄えていない街から見るか。道案内してくれる施設みたいなの無いかな。お、これっぽいな」
中央に入るのは諦め、栄えていない街から見ていくことにした。
「すいませーん!」
「はーい!」
「あの、この国で最も栄えていないところはどこですか?」
「栄えていないところ……それなら、エーミストですね」
「そこにはどうすればいけますか?」
「え……まさか行くつもりですか?」
「?……はい」
応答した女性職員は俺の質問に対して戸惑った。女性の恐怖の顔に少し迷ったが、行くことにした
「行きます」
「……そこまで行きたいのなら、案内します」
「マジ!? ありがとうございます!」
「いえいえ! あ、行くのなら死の覚悟はしておいてくださいね」
(遠回しにお前死ぬって言ってるようなものだけどなそれ)
心の底では怯えていながらも、好奇心には逆らえずエーミストまで案内してもらうことにした。
「あの、どうしてあんなに怯えていたのですか?」
「……」
「? あの……」
「つきました」
「あ、はい……って結構遠いですけど」
「ここから先私は入れないので、ここで期間をお待ちしております」
「それってどういう……まぁいいや、行こう!」
この時俺は、その先にあるものを甘く見ていた
これさっきはかったんですけど、この話570文字くらいしかないらしいです。次はもうちょっと頑張ります