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悲運の現想主  作者: ゆめり
序章 知得譚編
16/25

拾参話 夢のよう

俺は偶然ポケットに入っていたナイフを鞘から抜いた、はずだった。


「あれ、俺いつの間に寝て……ていうか、どこここ!?」


何故か俺は知らない場所にいて、鎖で拘束されていた。


「あれ、目覚めたのか。目覚めなければ勝手に……と思ったんだが……まぁいい、とりあえずこの試験が終わるまで待ってろ。はぁ、コレで何回目だったかな」

(勝手に、なんだ? 聞き取れなかった。)

「はっ、待ってろって言われて大人しくするほど、俺はいいやつじゃねぇぞ?」


俺はここから逃げ出そうとした。刹那、鎖が破壊され、俺は光に包まれた。


「チッ、またかよ」

男の声を最後に、俺は外に出れた。が、外は想像していた世界ではなかった。すべての建物は崩壊し、あたりには血の海が広がっていた。そして、前を見ると血まみれになりながら剣を持って立っているアマヤがいた。


「……君だったのか、通りで……ごめん、剣なんて物騒なもの向けちゃって」


アマヤはそれだけ言ってその場に倒れた。俺は手のナイフに違和感を覚えた。ナイフを持っている右手に目をやると、ナイフは砕けていた。


「一体何が……とりあえず森の外側に行けばなにかあるはず。それにここから出れば負傷した体はもとに戻る……って言ってたはずだからな」


外側に行くついでにナイフの破片と何故か変色していた周辺の土や瓦礫を持っていくことにした。


(ナイフは一回しまって……)


感触はそこら辺にあるような土と変わらなかったが、地下に行けば行くほどなんとなく気持ち悪い感じがした。


「なんだこれ気持ち悪っ! じゃなくて、この事態を知らせなければ」


そう思い森の外側に向かったが……


「これは……」


そこにはさっきと全く同じ景色が広がっていた。


「そういや、あの学園長空間操れるんだっけ。なら、中心と外側をつなげて出れないようにしている、ということか? そうなるとこの場所は特殊な膜で覆われていると考えることができるな。しかもこの残骸から察するにとても強いエネルギーに違いない。膜の一部が破壊されている可能性がある!」


破壊されている場所を探したら、予想通りそれがあった。


「あとはここから出るだけだ」


俺は出てすぐそこに鎧を着た人たちといた学園長に状況を説明した。

久しいな

文章投稿

懐かしき

時間を忘れ

一休みなり

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