九話 偏りパーティー
今俺達は詳細登録をしにギルドに来ている。
「ではまず、この石板に手をかざしてください」
「こうか? ってなんだこれ」
「これはその人の詳細情報が分かる石板です」
どうやらこの世界では特殊な石板に手をかざすだけでプロフィールがわかるらしい。
「これによると俺の名前は……ルミリシファル・アゼラーテス……え、俺そんな名前だったの!? っていうか、魔力が一極はいいのか?この世界の基準がわからないしなぁ……」
「ちょっと待ってください。一極って……」
そういうと、ギルドの人は何かを取り出した。それは、数の桁が記されていた。
「一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、じょ、穣、溝、澗、正、載、極……すいません、魔力の平均ってどのくらいですか?」
「えーと、人間なら1500から10000、魔族でも2000から12000です……ま、まぁ、次の人ですね」
「はい、私です!」
(さて、こいつの魔力はどのくらいかな。ん?えっ!?)
「0!? そんな事ある!?」
「あっははは……お恥ずかしいです……」
「まぁ、ありえないこともないな。魔力が0の者は物理攻撃を中心とした職業につく」
「そういうお前はどうなんだよ、エイド」
「俺か? 魔力なんて測ったことねぇなあ……ほらよ」
「どれどれ、ふむふむ……このパーティー偏り過ぎっていうレベルじゃねぇな。何だ∞って、頭おかしいんじゃねぇのか?」
「俺は昔から魔法が得意だからな。こんな結果になったってことだろ。」
「そんなレベルじゃないと思うけどな。んじゃ次、アマヤだな」
「自信ないなぁ、まぁ見ててよ」
「お、これは……魔力3000、平均値か」
「僕だけ普通みたいだね」
なんとこのパーティーはとても偏った戦力をしているようだ
また次は話じゃありません。今回の話で出てきた石板によるプロフィールを記載します。