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お題シリーズ4

幸いな忘れ物

作者: リィズ・ブランディシュカ



 道を歩いた時、気がついた。


 いつもよりカバンが軽い意味に。


 あっ、どうしよう。


 持ち物を忘れてしまった。


 早く塾にいかなくちゃいけないし、バスに乗り遅れちゃうのに。


 でも、無視はできない。


 その持ち物がないと勉強ができなくて困るんだよな。


 だから慌てて家へ戻った。


 忘れたのは筆箱。


 カバンの中に筆記用具を入れていないなんて痛恨のミスだ。


 はぁ、荷物をカバンにいれる時は、もっとしっかり注意しないとな。


 忘れ物をとったあと、あわてて家を出てバス停に向かうけれど、目の前でバスが走り去ってしまった。


 なんてことだ。


 僕はその場でうなれだた。


 あのバスが塾に間にあう最後のバスだったのに。


 遅刻するのが確定してしまった。


 怒られるだろうな。


 そうしょんぼりしながら、バス停の前にあるベンチに座る。


 次のバスは数十分後、暇な時間ができてしまったので塾のテキストでも読んでおこうと思った。


 そしたら、数分後にスマホが鳴り響いた。


「もしもし、おまえ大丈夫なの?」


 友達からだ。

 

 どうしたんだろう、すごく心配そうな声だった。


「いつも塾にいくために5時のバスに乗ってるだろ? 家の前を通るから知ってるんだけど。そのバスが目の前で事故ってるんだよ。乗ってたりしないよな」


 その瞬間、ぞっとした。


 もしも忘れ物をしていなかったら、今頃どうなっていただろう。



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