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第6話 集中訓練

今回は、ひたすらこの世界の説明をしています!

わからない設定があったら言ってください!

では、どうぞ!

俺は、ミリスが案内してくれた宿へと向かった。


「すいません。司書ミリスさんからこちらへ泊まるように言われた者なのですが」

俺は、カウンター越しに話した。


「いらっしゃいませ、大鷹様。お話は伺っております。こちらへどうぞ」

案内されるがまま207号室へ入った



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆207号室内◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「では、何かあればお呼びください。夕食は午後7時からになります。」

俺が会釈するとその女の人は出ていった。


「もう出てきていいぞ、アリア。」

声をかけると、元気よくカバンの中から飛び出した。


「マスター。改めまして、私を救ってくれてありがとう。」

アリアは、約15cmくらいしかないのだが、精霊術を使うことで自由自在に身長を操作できるのだ。

羨ましい限りである。


「気にしないでくれ、そして敬語はやめてくれないかな。こっちが緊張してしまうのから。」


「わかりました。では、なんとお呼びしたらよろしいですか?」


「じゃあ、律でいいよ。」


「わかりました。律様」


「様もいらないけど、まあいっか。」

俺は、覚えたての精霊術でアリアを俺の従者(仲間)にした。


すると、アリアの体が光出し、大人のような姿になったのだ。

「これが、身長変化術かぁ」


声はそのままなのだが、見た目はまんまきれいな女性といったところだった。

「これが私の新しい姿・・・謹んで頂戴いたします!律様。」

アリアは、笑顔でそういった。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆午後7時 夕食の時間◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



夕食は、豪華なものだった。

見たことのない食事ばっかりで目移りしていたが、アリアと話しながら食べていたので、少ししか食べなかった。


夕食を食べ終わった頃には、だいぶ打ち解けていた。


「美味しかったですね。律様」


「そうだねアリア。じゃあ明日も早いし、部屋に戻ろうか。」


俺たちは、270号室へ戻った。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆207号室内◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「疲れたね。今日は残りどうする?」

とアリアに問いかけると、「律様は、明日から基礎知識の身につけですから、眠ったほうが良いと思います。」


と言いかけたとき、「でも、アリアは大昔から生きてきてるじゃないか。昔のことを聞かせてくれないか?」



アリアは、少し考えてから昔のことについて語りだした。


「この世界の始まりは、神が創造と言われています。」


「神って、想像上のものか?」


「いえ、実在します。あまり地上世界には来ないですが。」


「なるほど、ゴメンな話の腰を折って。続けてくれ。」


「はい、その神が最初に作ったのが『精霊』です。精霊によってこの世界の生命の源である湖が創られ、そこから今一番繁栄している。『人族』が生まれました。」


「そこからは、人族の時代です。数百年争いもなく平和な時代が続いたのですが、『神』に挑むものが生まれ、それは国家となりました。今はなき『クラムスト連邦国』です。」


そこからは、大戦が続いたという。


「・・・戦争は終結しました。クラムスト連邦国の滅亡によって」


「そこから今に至るまでは、わかりません。私が、精霊魂に閉じ込められていたので。」


「そうか・・・。でも教えてくれてありがとう。アリア」

話を聞いていると、時間は刻々と過ぎ、日付が変わっていた。


「もう寝ようか。もう少し聞いてみたいところはあるけど、明日もあるからね。」

「わかりました。律様。」

そこから俺たちはベッドに横になった。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆朝 207号室内◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「ふぁぁ〜」

俺は、大きなあくびをかいた。


「おはようございます律様。朝食は8時からだそうですよ。」


アリアは、朝早くに起きていて身支度を済ませていた。

「アリアは早いね。何時に起きたの?」


「6時位でしょうか?」

時間は7時半を過ぎていた。


「もう少し寝ていても良かったんだよ。」


「いえ、私は律様よりも早く起きるようにしているだけです。気にしないでください!」


「わかったよ。じゃあ着替えて朝食を食べに行こうか。」

俺たちは朝食を済ませた後、また、大図書館へ向かった。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆スピルナ国立大図書館◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「いらっしゃい、大鷹くん。よく来たね。昨日は眠れたかい?」

ミリスは子供のような無邪気な笑顔で出迎えてくれた。


「ええ、なんとか。今日からよろしくおねがいします。」


「律様。私は一旦精霊スタイルに戻り待っていますね。」

というと、アリアはまた光を放った後15cmくらいのサイズに戻ってしまった。


「では、大鷹くん。準備はいいかい?今日から3ヶ月びっちり教えてあげるからね。期待しといてよ!」


「ははは。。。お手柔らかにおねがいします。」


そこからの3ヶ月がとにかく大変だった。精霊術の言語変換が使えるとしても、この世界の言葉は知っておくべきというので、1ヶ月間は言語習得だった。

2ヶ月目は精霊術基礎。精霊術構文の理解や、精霊術概念の理解だった。

3ヶ月目は実践訓練。簡単な精霊術から中位の精霊術までを訓練した。死にそうだった。


そして最終日。ミリスとの実践だった。

結果は敗北。年の功というのだろうか。精霊術師のトップの実力があるとされるミリスには、指一本触れることが出来なかった。


「ミリス。。強すぎる。」


「まだまだだね。大鷹くん。でも、強くなったと思うよ。指一本触れることが出来なくてもここまで戦えた。これは国の中でもなかなか強い実力を身に着けてると思うよ。」


「そうですか。なら良かった。」


「では、これをもって3ヶ月集中訓練を終了する。」


疲れたと心のなかで感じながら、礼をした。


「明日は入学試験当日だ。制服など必要なものはこちらで用意しておいた。これを使ってくれ!」


「ありがとうございますミリス。試験が終わったらまた来ますね。」


その言葉を最後に俺は宿へと帰った。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆宿 207号室◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「律様お疲れさまでした。明日からは大学校へ通うんですね。楽しみですか?」


「まあ、あんだけ訓練したからな。楽しみだよ。」

疲れている中で、頑張って返事をして、明日の試験準備を始めた。

筆記具と、軽食。一番重要なのが『付き人』この話は、図書館内でアリアが立候補してくれたので決定した。                                               


「明日は、9時校門前集合、9時30分筆記試験開始、そして13時30分から実技試験です。

 筆記試験内容は精霊術構文や概念で、実技試験は3ヶ月特訓内容で完璧だとミリスさんが言っていました。」


「わかった、ありがとうアリア。明日も早いから今日は寝ようか。」


「わかりました。ではおやすみなさい律様。」


二人は、数時間経つとぐっすりと眠った。

ご覧いただきありがとうございました!

友人に催促され、大変でしたが書き終えることが出来ました。次回をお楽しみに!

さよなら〜

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