第4話 異世界へ
少し短すぎると指摘がありましたので長くしました。
1500字くらいでまだまだ少ないですが、ご容赦ください。次はもう少し増やせるようがんばります。
気づくと夜中12時をとうに過ぎていた。
「しまった、何時間経った?たしか、大将にブラックホールへ行くのを止められてそこから・・・しまった飲みすぎたせいか、記憶が曖昧だな。」
おぼつかない足を支えながら宿へと向かった。
「だめだ、今日は色々あって疲れたもう寝よう。」
俺が寝た頃には丑三つ刻を過ぎていた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆朝◆◆◆◆◆◆◆◆
眩しい光が部屋に差し込む。
「もう朝か、さてそろそろ起きるか。」
重たい体を起こし、朝の支度を済ませ下へと向かった。
「おはようございます」
フロントに声をかけ、宇宙船の鍵とその他必要なものをカバンの中に無造作に入れ、宿を後にした。
宿から200mほど歩くと昨日ここまで乗ってきた宇宙船があった。
俺は、宇宙船の誘導員に話をし、宇宙船を引き取った。
「よし、出発だ。いざブラックホールへ!」
意気揚々と宇宙船を起動する。
自動音声「起動確認『ノシタカ』出発準備フェーズに移行します。」
エンジンが起動し、船内が揺れる。
自動音声「エンジン起動。オートパイロット機能起動。各種系統起動確認。」
自動音声「ノシタカ起動しました。続けて、目的地を設定してくだいさい。」
俺は、声を高らかに上げてマイクに叫ぶ
「目標、ブラックホール。その先へ。」
案の定注意喚起分が出る。
自動音声「ブラックホールの先は危険領域です。それでも向かいますか?」
注意喚起を無視し、俺は確認ボタンを押した。
自動音声「目的地設定完了。ブラックホール内部へ出発します。衝撃波が強いおそれがあります。座席についてください。」
俺は、座席に座りシートベルトを締め。衝撃に備えた。
数秒後また、ノシタカは轟音を上げて飛び立った。
「うおっ。これはまたすごい衝撃だな。」
衝撃が収まると俺は宇宙空間に出ていた。
ブラックホールまで、約30000km時間で言うと約5時間の旅であった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆到着まで後30分◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
このとき事件が起こった。いきなり操縦桿が制御不能になり、ブラックホールへと吸い込まれていくような感覚を覚えた。
「なんだ!?吸い込まれていく。緊急オペレーションシステム起動」
自動音声「受諾しました。自動オペレーティングシステム起動。」
自動音声「ブラックホールに吸い込まれる可能性大。ブースターを逆噴射して脱出を試みます。」
一瞬引っ張られるような感覚があった直後全速力で後進を始めた。
「頼む。下がってくれ。」
そんな願いを潰え、瞬時にブラックホールの中に取り込まれてしまった。
3分位だろうか、気を失っていたらしい。
気づくと周りは漆黒で船内も真っ暗。一筋の光が彼方から差し込んでくるだけだった。
「何も見えないぞ。どうなってるんだ?」
暗闇の中、手探りで操縦桿らしきものを掴み、前後に引いてみるが反応はない。
「くそ、なにがワープ装置説だよ。ただの暗闇に閉じ込められただけじゃないか。」
叫んでも自分の声しか聞こえない。周りに人がいる気配が全くしないのだ。
目を凝らしながら、考えことをしているとさっきの光が目に入る。
「光があるってことはどこかに人がいるのかもしれない。ここにいたって仕方ないし、移動するか。」
どこが床でどこが壁かわからない中を進んでいき、宇宙服に着替え、外へ出ようとしたとき、微かだが起動音がなるような音がした。
急いで戻ってみるとバッテリー残量5%で起動しているではないか。
俺は急いで操縦桿を握りブラックホール内の『一筋の光』に向かって全速前進した。
光の中に突入すると、目を開けいても閉じていても何も見えないくらいの光が目を襲った。
数秒後目を開けると『異世界』だった。
でも、転生でも転移でもない。多分『ブラックホールワープ装置説』は本当だったのだ。一筋の光、あれが入り口みたいな役割をしていて、あれが開いたときだけこの世界に入れる様になっているのだろう。
とにかく私は子供の頃からの夢を叶えたのだ。
ご覧いただきありがとうございました。
少し長い(筆者の感覚)でも、皆様からしたら短いと思います。
これから少しずつ長くしていく予定なので長い目で見守ってください。