戦闘練習?嫌だな〜
とりあえず一日1000文字で頑張っています!続けたい!頑張りたい!
「あの…来たんですがこれから何をするんですか?」
「ん?決まってるだろう?手に剣を持ってるんだこれからやるのは戦闘練習さ!」
ええ…嫌だな〜
「嫌だかもしれないけど君の腕を見るためには必要なんだ頼むよ!」
「わかりましたよ…ちなみに何故エドさんも呼んだんですか?」
「ああほら色んな意見があった方がいいだろう?それにエドにもアケミと戦ってもらいたくてね!」
「ええ…」
「まあ俺は構わないっすけど…」
まあエドはシリウスよりは常識ありそうだからまあいいっか…
「さあアケミ!ケルベロスをまた抜いてみてくれ!」
「わかりました、えい!」
わっと!またビリビリくる!
「アケミ!ビリビリ以外になんか感じることはないかな?」
「ええっと他に感じることですか?」
ん〜今はビリビリしか感じないけど…と言いつつ素振りをしてみたら
「これは…」
体が軽い!
「ケルベロスは持ち主に強力な力を与えるからね何かしら変化があるはずだけど…」
「シリウスさん!体が軽いです!」
「おお!そうかそうか!」
私はぴょんぴょん跳ねてみたり剣を振ったりしたけど凄い!まるで羽が生えたみたいだ!
「凄いじゃないか!まるで熟練の剣士のように素早い動きだ!流石獄剣ケルベロス最高クラスの魔剣なだけあるね!いや…アケミにも素質があったのかな?」
素質か〜あったらいいけど多分これはこの魔剣10割だと思うな〜
「じゃあ始めようか」
「わかりました!」
シリウスは柄から水色に光る剣を抜いた。
「これは水剣リヴァイアサン強力な水の魔力が込められた魔剣だこれも魔剣の中では上位の魔剣と言われている」
凄いだろ?って言いながらシリウスはドヤ顔をしたがその顔にめちゃくちゃイラッとした
私はケルベロスの恩恵で使えるようになった厨二時代に練習しまくった縮地法で距離を詰める
「なっ!?」
その紅の剣を両手で握り振り上げそして
「せい!」
カキンッ
「うん!流石剣術をやっていただけある中々筋がいい!しかし不意打ちはちょっと感心しないな?」
しかしその全力で振り下ろしたの剣も普通に止められる片手でしか握ってない剣で、流石におかしい…いやここは異世界だファンタジーに考えろ…だったら…!?
「魔力!?」
「ヒュー♪流石アケミ」
なるほど魔力で身体能力を上げているのか…卑怯者!こちとら魔力があるかすら分からないんだぞ!
「さっきのを見る限り魔力強化は使ってないねおそらく使えないのかな?ならこの練習でやり方を覚えようか!」
「あの魔力強化って誰にもできるものなんですか?というか私も魔力があるか分からないんですが…」
「大丈夫さ魔力が無い人なんていないんだそれに魔力強化は本来なら簡単…とはいかないけど魔剣の恩恵を受けたなら案外近いものだから簡単にできるものだよ!」
そういうとシリウスは2歩下がりリヴァイアサンを地面につき説明を始めた。
「まず魔力を感じる練習を始めようかと言ってもケルベロス持った時からなにか感じないかい?」
「んん〜そうですね…血流とは違うなにかが流れてます」
さっきから皮膚の下を何かが這い回ってる感覚があるのだ…正直気持ち悪い。
「…まあ、確かに最初は気持ち悪いかもしれないけどまあ慣れさ!」
あれ?声に出てた?反省反省。
「ちなみにそれが魔力、今は魔剣の力で加速しているから感じやすくなっているんだ」
なるほど、これが魔力か…なんか変な感じね。
「じゃあ次は魔力強化をやってみようか!」
「その前に魔力の変化じゃないんすか?」
「細かいことはいいじゃないか慣れたら簡単だよ!」
なるほどシリウスは感覚派か奇遇だね私もだよ。
「大丈夫ですなんとか頑張りますから」
「ほらアケミも大丈夫って」
「はあ…アケミがいいなら大丈夫っすよ」
「よしアケミ!まずは魔力を減速させてから周囲の細胞に浸透させてみよう!」
「はい!ええっと魔力を減速させて周囲に浸透…」
少し意識すると魔力の流れが遅くなって嫌な感覚もなくなってきた、それを周囲に浸透…おっ?なんか魔力が吹き出した!
「ありゃま?アケミ内側に出すんだよ!それも使うけど今は魔力強化だからね!」
「わかってますよ…」
あわわ!ええっとまずは抑えて…よし収まった、次は内側に魔力を放出…できた!
「出来ましたシリウスさん!」
「よし!次は筋肉に浸透させようそうすることで筋肉を活性化させることが出来る!簡単だろう?」
「はい!」
あの…シリウス…そのウィンクいらない、とりあえず筋肉に浸透ね…浸透、浸透…あっ…なんか筋肉に染み込んで来る感覚…これは…
「シリウスさん出来ました!」
「おおー流石アケミ!早いな!僕でも魔力強化は3日かかったのに」
「いや…3日でも早いっすよ…」
そうなんだ〜もしかして私も才能あるのかな?
「まあ、魔剣のサポートもあったとしても早いっすね才能はあったんじゃないっすか?」
「ありがとうございます!」
よし!言質ゲット私はただの不死身女じゃないぜ!
「よし、ならばまた練習の続きといこうか!かかってきたまえアケミ!」
「ではいきますよ!」
私は空中に跳び剣を振り上げシリウスに斬り掛かった!
「とりゃあ!」
ガキンッ
「!?」
剣がぶつかったあとシリウスは1mほど後ろに押された、剣を今度は両手で持っている!よし
「凄いじゃないかアケミ!まるで馬車に突撃されたような衝撃だったよ!」
いや…乙女の斬撃を馬車に例えるな、というか馬車に突撃されてもその程度なんだ…
「じゃあ僕も反撃させてもらうね!」
そういうとシリウスは斬り掛かってきた、私はそれを剣で受け流したり右後ろと躱したりしながら反撃の隙を伺った。
「どうしたんだい?躱してばかりじゃあ僕には勝てないよ?」
いやなにアニメのやられ役みたいなこと言ってるの…ていうか勝つ気ないしこちとら初心者の可愛らしいJKやぞ!
「ん〜勝つ気がないのはいただけないな〜練習とは言っても一応戦いだしね?」
「あの…心読めるんですか?」
「いや?今口に出してたよっと」
はいダウトォォ!今確実に口を閉じていました!こいつ心まで読めるのかよ!?
「あはは〜バレちゃったか!」
「あの…いつからですか?」
「ん?いつからって何が?」
「いつから心読んでましたか?」
「最初からだけど?」
マジかこいつ最初から私の思考を読みながらニヤニヤしてたのかよ!?
「いや〜中々面白かったよ?それにしてもシリウスか〜実際に言ってくれればいいのに」
「…最初から呼び捨てはいけないと思いまして」
「僕は構わないよ?」
「わかりました…いやわかったわよシリウス」
「やっぱりそっちの方が君らしいよアケミ!」
「それはどうも」
でもこの口調あまり好きじゃないんだけどな…
「なるほど…なんか口調に違和感はあったけどそれが素なんすね」
「あまり使いたくはないけどね〜なんか馴れ馴れしいじゃない?」
「俺も気にしないっすけど…別に貴族のお嬢様じゃないんだし口調に一々気にかける必要はないんじゃないっすか?」
いやまあそうだけど!?
「アケミアケミ!右見てくれよ面白いものがあるよ!」
「えっ?どこですか?」
私が横を向いて探したら首に剣を突きつけられた。
「あの…」
「僕の勝ちだよ!」
汚ねえ!?あんたそれでも騎士かよ!
「いや違うけど…」
いや、そんなキョトンとしながら言うなよ。
溜息をつきとりあえずケルベロスを柄にしまう――とその瞬間。
「ふえっ!?」
次の瞬間身体に凄い怠さが押し寄せてきた、体が重たい…
「まあだろうね〜あんだけ盛大に魔力ぶちまけたら疲れも来るよ!」
「じゃあとりあえず解散っすか?」
「そうだね、エド!アケミをベッドに連れて行ってくれ」
「わかったすよ、さあアケミ着いてくるっす」
「わ、わかりました…」
そして私の戦闘練習は終わった…とりあえずね?
とりあえず気に入っていただけたら嬉しいです!