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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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里奈の不安(1)

里奈は、本当に不安である。

その原因は、カフェ・ルミエール楽団のコンサートが決まって以来、史の表情がガラッと変わって明るくなったことにある、


「うーーー沈んでいる時の史君でよかった」

「明るくなって、あちこちから声がかけられているし」

「私って、通学仲間だけ?」

「いつか、もっと可愛い女の子に取られちゃうのかな」

「そうだよね、私なんか汗臭い柔道部だもの・・・」

日増しに明るくなる史の表情と反比例するかのように、里奈の表情は複雑になる。


そんな里奈の表情を、柔道部先輩の美佳はすぐに見抜く。

「だから、史君は難しいって言ったでしょ!」

「あの子は、自分では気づいていないけれど、人の関心を集めちゃうの」

「明るいにつけ、暗いにつけね」

「暗いと遠巻きに心配するけれど、明るくなると手がつけられないほどに人が寄ってくるよ」

そんなことを言うものだから、里奈はますます不安になる。


「一人占めは難しいのかなあ」

「史君は私と一緒で楽しいって言ってくれたのに」

「あーーーもう!どうしたらいいの?」


そんなアセリ顔の里奈に美佳はまた余分な口撃

「ああ、私なら強引にゲットするなあ」

「里奈なんかに負けはしないさ」

「里奈がウジウジしていたら、つけ込むスキが増えたってことだしさ」

「とにかく狙う女が多いってこと」


さて、ますます不安になる里奈の耳に「更なるリスク情報」が飛び込んできた。

クラス女子からの情報である。


「ねえ、史君、次は水泳部の取材だって」

「水泳部のさ、あのグラマー良香さんが、ニンマリとしていたもの」


「・・・ヤバイなんてもんじゃないって!」

里奈は、またしても不眠症に陥ってしまう。



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