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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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史、由紀、加奈子の卒業旅行計画(2)

ルクレツィア女史自らのフィレンツェ案内が決定したので、次の旅行先を考えることになる。

史は、全員の顔を見て、頭を下げる。

「ウィーンとザルツブルクは外せない」

由紀も納得。

「そうだねえ、私も音楽していたからウィーンは行ってみたい」

加奈子もPC画面を通じて、発言。

「お城みたいなのを見たい、いつも京都の木造の寺社ばかりなので」


京都出身の大旦那は苦笑いをしている。


史は、少し考えた。

「洋子さんとか道彦さんも詳しいのかな」

すると華蓮が道彦とスマホでネット会話をはじめた。

「ねえ、道彦さん、フィレンツェの次にザルツブルクとウィーンに行きたいけれど」


道彦は、「うーん・・・」と唸り、

「いいんだけど、ウィーンとかザルツブルクの料理はイマイチ、美味しいのはお菓子ぐらい、モーツァルトが飲んだココアの店もザルツブルクの生家の近くに残っているけれど・・・」

「フィレンツェとかパリの料理に比べたら・・・」

「味付けも単純で、塩と胡椒とレモンくらいの場合もあるよ」

「鶏肉、キャベツ、ジャガイモ、後は鱒とかね」

どうやら、食事面での格差を主張する。


京子は懸命に考える。

「先に食べ物の美味しい街に行くべきか、逆にするべきか」


道彦は、もう一言あった。

「プラハなら、食べ物は美味しい」

「モーツァルトもプラハはよく出かけたのかな」


史も道彦の言葉に反応。

「そうだね、プラハとか面白そう」


大旦那もプラハに反応した。

「そういえば、ビールが美味しかったことを思い出すなあ」

「ドナウ川もあって、眺めているとゆったりとした感じ」


道彦がまた、スマホ画面から

「ねえ、パリにも寄ってほしい」

「僕の両親に案内させる」

「お互い、すごく心強いと思うんだ」


史は、その言葉でニッコリ。

「そうなると、洋子さんの出番かなあ」

「修行先だし、美味しいお店をたくさん知っていると思う」


フィレンツェ、ザルツブルグ、ウィーン、プラハ、そしてパリ。

京子は地図を広げながら、難しい顔。

「順番をどうしよう・・・行きたいところだらけだなあ」

「ローマもナポリも行きたいしなあ・・・」


そんな状態で、なかなか旅行計画策定は、なかなか、まとまらない。


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