新メニュー:湯葉料理(2)
マスターが涼子と美幸の前に置いたのは、二つの丼。
湯気が立っている。
「うん、わかった」
涼子は、嬉しそうに丼のフタを取る。
「はい、これ、大好きなんです」
美幸も、喉がゴクリと鳴っている。
「とりあえず定番さ、湯葉の卵とじ」
「豆乳から作ったけれど、毎日だと湯葉を仕入れるかなあ」
マスターは、そう言いながら、涼子と美幸の表情を見ている。
「うん、生湯葉か乾燥湯葉かの違いだよね」涼子
「卵は二つずつですよね、だし汁、薄口醤油と味醂・・・山椒もか・・・」美幸
二人とも、一応は反応するものの、既に食べるのに夢中。
とにかく美味しくてたまらないらしい。
「後は、餡の工夫かなあ」
「生姜風味とか、柚子風味とか、いろいろ」
マスターも、まだまだ工夫を考えているらしい。
「あのね、美味しいから、後でいい」涼子
「そうです、これだけで美味しすぎです」美幸
「お腹の子供にもいいかも」涼子
「私も作ってみるかな、湯葉って、いろいろできそうです」美幸
涼子はともかく、美幸の反応が少し出てきた。
「定番で行くか、何種類か作るかなあ」
マスターが、つぶやくと、涼子がようやく食べ終わった。
「湯葉の卵とじご飯がいいな」
「餡は、その日の気分で」
「和風、中華風、カレーでもいいかも」
「ほーーー・・・」美幸
「そうなると、試食会だなあ」マスター
なかなか、新メニュー湯葉は、楽しそうである。




