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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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愛華と史(3)

翌朝になった。

愛華は、鏡で自分の顔を見て、ショック。

「うーー・・・マジ、寝不足顔」

「恥ずかしい、これで史君に逢う?」

「告白?それ以前の問題や・・・」


朝ごはんを食べながらも、なかなか愛華は落ち着かない。

たまりかねた母の良子。

「愛華、何かあったの?目が腫れているし」

父、雅仁も心配そうな様子だけれど、母娘の話には、参入しづらい。


愛華は、ご飯を必死に飲み込み

「今日も大旦那のお屋敷に行く」

「史君と二人だけでお話をする」

自分自身、覚悟を決めるように、両親に告げた。


良子は、愛華の意図を察した。

父の雅仁には目で合図。

雅仁も、心得たもの、スッと姿を消した。


良子

「なあ、本気なの?難しいと思うわ」

愛華

「それはわかっとる、でも、伝える」

「それがないと、前に進まん」

良子

「おそらく決まらん、伝えるだけや」

「下手を打つと、史君苦しむよ、それでもいいの?」


愛華は、言葉に詰まる。

悩みこむ史の性格は、由紀、加奈子、華蓮から聞いて、よく知っている。

「・・・でも、伝えないと、私も苦しいの」

涙が出てきた。


良子は腕を組んだ。

「しかたないわねえ・・・何とか、怪我がないように」

「愛華にも、史君にも」

「愛華も史君も大切なの」


愛華は、苦しい顔。

「その言い方って、私に全く可能性がないってこと?」

「・・・それはわかっているけれど・・・」

「すごく可能性が低いってことは、わかっているけれど・・・」

「みんな、そう言うし」


良子は、愛華の顔をじっと見た。

「ところで、愛華は史君と、どれほどお話したことあるの?」

「二人きりでという意味で」


愛華は、少し考えた。

「ほとんどない、いつも由紀ちゃんとか、加奈子ちゃんとか、華蓮ちゃんが周りにいて、遠くから見ていた」

「なかなか、入り込めなくて」


良子は冷静な顔に戻った。

「それじゃあ、今、告白しても、史君はびっくりするばかりだよ」

「愛華の想いは、単なる憧れに近い」

「確かに、史君は、すっごく可愛らしくて、ピアノや音楽が上手」

「文才もあるみたい、それは晃さんの血筋かな」


愛華は、母良子の言いたいことが、わからない。

ただ、じっと聞くばかり。


良子は、冷静なまま、話を続けた。

「愛華、告白とか、何とかの前の段階だよ」


愛華は、ハッとした顔。


良子

「まずは、一対一で、仲良く話をする」

「そして、愛華の魅力を感じてもらう」

「ああ、愛華ちゃんって、可愛いなあとか、話しやすいなあとか」

「それがないのに、今、急に好きですなんて言われてもね、史君は混乱するだけ、苦しむだけ、そして愛華もね」


愛華の緊張した顔が、少しずつほぐれていく。

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