表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
701/760

愛華と史(2)

メッセージを送ったものの、なかなか「既読」にはならない。

すでに10分経過。

愛華は、焦り、不安に包まれる。

「忙しいのかなあ、史君」

「由紀ちゃんと、口喧嘩しとるんやろか」

「由紀ちゃんも言い過ぎや、史君があれでは可哀そうや」

「華蓮ちゃんも華蓮ちゃんや、私の目の前で、史君をデートに誘うなんて」

「それに由紀ちゃんも加奈子ちゃんも便乗?」


「・・・私なんて、一言も言えんし、誘われないし」


なかなかメッセージは「既読」にならない。

「もしかして・・・ブロック?」

「嫌われた?」

「望みなし?」

「うーー・・・何しとるんやろ・・・」


スマホの画面を見つめていた愛華の顔がパッと変わった。

「既読」に変わった。

愛華は、身体が震えだした。

史の返事が怖い。

でも、「ブロック」されていなくて、安心もする。

でも、返事が怖い。


史から返事があった。

「今晩泊まるけれど、明日には帰るよ」

「あまり時間がないけれど、どうして二人きり?」


愛華は、ここで引いてはならないと思った。

ここで引いたら、いつ、逢えるかわからない。

確実に逢えるとなると、来年の新年。

でも、そんなの待ちきれない。


愛華はメッセージを送った。

「明日、大旦那のお屋敷に行きます」

「たくさん、お部屋があるから、どこかのお部屋で」

「史君にだけ、どうしても渡したいものがあるの」

「手でお渡ししたい」


史の返事は、素直。

「わかりました、面倒な姉貴と加奈子ちゃんは、排除しておきます」

「おやすみなさい」


愛華は、ホッとした。

そして身体の力が抜けた。


「はぁ・・・渡したいもの・・・出まかせで言ってしもうた」

「何を渡したら・・・実は考えていない」

「告白するって言えんし」

「お手紙でも書こうかな」

「・・・はじめて書く、ラブレター」

「うん、それがいい」

「手書きだよね・・・当たり前」


愛華は、ようやくベッドからおりて、自分の机に向かう。


「可愛い紙と封筒にする」

「史君の前だとカチンコチンになるから、思いっきり自分の気持ちを書く」

「きれいに書く」


愛華は、「はじめてのラブレター」を書き始めた。

何度も、書きなおしたので、ベッドに寝たのは翌日午前1時。


しかし、寝ても、何度も目が覚める。

ドキドキして仕方ない夜を過ごすことになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ