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結衣のドキドキと不眠
「超健全な神保町本屋街デート」の後、結衣はまっすぐアパートに帰宅した。
もう、何もする気が起きないほど、ドキドキしている。
「うーーーやられた」
「あんな年下の子に、ドキドキしているし」
「何なの?あの艶めかしさ」
「白くてなめらかな肌」
・・・・・・・
しばらく、そんな状態が続いた。
「落ち着かないと・・・」
やっとキッチンに入った。
コロンビアの珈琲豆をミルに入れ、手挽きする。
芳香が、立ち上がる。
「コロンビアも史君のおすすめだった・・・」
「甘さと苦さがちょうどいいなあ」
香りだけで、美味しいことがわかる。
「これも、史君に淹れてもらいたいなあ」
「でも、そう思うと、ますます、ドキドキしてきたよ」
「落ち着くために、珈琲淹れたのに」
「・・・でも、美味しいや・・・」
結局、三杯も飲んでしまった。
そして、なかなか寝付けない。
「うーーー眠れなくなった」
「これは、史君が悪い」
「許せん・・・」
結局、結衣は、悶々とした不眠の夜を過ごすことになったのである。




