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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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史の体調不良(3)

史の体調不良が長引き、三日目となった。

当然、学校は休み、クラス内では心配や不安の声が後を絶たない。


「いつものことだけど、すぐに体調崩すよね」

「うん、特に冬」

「心配なのは、来週のマラソン大会」

「え?出ないでしょ?史君」

「無理だって、出てきたとしても病み上がりで」


「うーん・・・あの体育講師、メチャ強引だよ」

「そう、少々体調悪くても、棄権を認めない」

「棄権した子が、成績下げられたって泣いてた」

「若いんだから、少々無理しても、身体を鍛えろが持論」


「史君は、不思議に速いよね」

「そう、だいたい二位か三位」

「時々、陸上部に誘われるけれど、いつも断る」

「それをあの体育講師が怒ってさ・・・」

「何で怒るの?史君は新聞部でしょ?」

「そんな青っ白い顔して!とか、身体を鍛えろ!男だろ!って感じ」


「なんか、パワハラっていうか、モラハラって感じ」

「三輪担任にも言っておく?」

「そうだねえ、万が一もあるから」


そんな話となって、クラスの生徒たちが三輪担任に相談をかけた。

三輪担任は難しい顔。

「そうだったんだ、知らなかった」

「史君は、真面目だから、来週出てくるとマラソン大会に出ちゃうよね」

「そしてまた、風邪がぶり返すと」

「勉強はもちろん、みんなも地域の人も期待しているコンサートだって、どうなるかわからない」

「私からも、体育講師に伝えておくよ」


さて、その三輪担任が体育講師に、「その旨」を伝えるけれど、体育講師は首を傾げる。


「はて、本来は生徒本人が、医師の診断書なりを持って、棄権なりを告げに来るべきなのでは?」

「今の段階で、史君の体調に配慮なんてする必要はありません」

「史君が走れるといえば、走ればいい」

「走れなかったら、棄権、その旨の評価をするだけです」

「体調を整えられないような人間でしょう?成績が落ちたとして、自己責任でしかない」

「もちろん、成績低下を心配して、病み上がりで走って、体調を再び壊しても、それは自己責任なんです」

「勉強はともかく、音楽なんてのは、私の指導の範囲にはありません」


まさに「取り付くシマもない」反応。

三輪担任は、肩を落として、クラスに戻ることになった。

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