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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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加奈子の上京(8)

明日の定食屋行きの話が一段落したので、加奈子、由紀、史は一階のカフェ・ルミエールに。

ここでも加奈子は歓待を受ける。


洋子は笑顔。

「加奈子ちゃん、おひさしぶり」

加奈子は、しっかりと頭を下げる。

「来年の3月過ぎに、東京に越してきます、よろしくお願いいたします」

結衣もうれしくて仕方がない。

「ねえ、都内のことを教えるから、京都のことを教えて」

加奈子もうれしそうに答える。

「わ!それはありがたいです、すっごく気が楽になった」

彩は、さっそく加奈子を誘う。

「たくさん女子会ができるね、楽しみ」

加奈子は笑い出した。

「そうですね、洋子さんもマスターも清さんもすごいから、いろんなお店をおしえてもらえそう」

・・・とにかく、盛り上がっている。


史は、途中から洋子の前に。

「ねえ、洋子さん、チョコレートとリンゴのケーキが美味しかった」

洋子

「お母さんと考えたけど、史君がそう言ってくれて安心」

「生クリームとかデコレーションもするんでしょ?」

洋子

「そうね、店限定でやるかな、それも考えている」



ただ、由紀は洋子と史が親密に話し込むのが、少し気に入らない。

「史って、年上趣味?それは一番落ち着いているけどさ」

「洋子さんも洋子さんだ、あんな史みたいなガキンチョ、どこがいいのかなあ」


由紀がそんなことを考えていると、結衣と彩も洋子と史の会話に加わってしまう。

結衣

「デコレーションもね、せっかくだから、いろんなデザインを考えようよ」

「店の中で、いろいろ作って見比べる」

洋子

「夢があるのがいいなあ、可愛らしいのがいい」

加奈子も話に参加。

「私も何かしたいなあ、あのケーキはなんとでもできる」

「パウダー風の雪とか、どっさり積もった雪とか?」

洋子

「小さなお菓子の家を乗せる」

結衣

「チョコレートケーキを白いクリームで包んで、その上に色とりどりのマカロンとかは?」

「いいねえ、天使も乗せたい」

・・・・・様々デコレーションで盛り上がるけれど、由紀は「ちょっと」入っていけない。


それでも加奈子が由紀を気にした。

「由紀ちゃん、何かアイディアある?」


由紀は「うーん・・・」と思いつかない様子。


その由紀を見て、史が余計なことを言う。

「無理、食べるだけだもの」

「でもダイエットするんだよね」


由紀の顔は真赤になっている。

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