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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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道彦と亜美の結婚式について

道彦と亜美は、マスターの家に出向いた。

目的は、結婚式の段取りのため。

尚、二人の仲人は、マスター夫妻が行うことになっている。


道彦

「両親も、12月の初めに、日本に戻って来ることになりました」

亜美は、少々緊張顔。

「ネットを通じた会話ではお顔も拝見できて、話も弾んだのですが、何か・・・自信なくて」


そんな亜美に涼子

「何を今さら?マスターなんて私が無理やり押し掛けたもの」

マスターは恥ずかしいのか、横を向く。

涼子は、ますます過激。

「押しかけて押し倒したの」


これには道彦はびっくり、亜美は顔が真赤になっている。


横を向いていたマスターが「コホン」と咳払い。

道彦の顔を見て、

「新居も決まったんだったら、そこに両親に泊まってもらったら?」

「そんなに時間がないんだろう?ご両親、日本にいるのは新年の集まりくらいまで?」


道彦が頷くと、亜美の顔も見て、

「なあ、道彦君と亜美さん、籍も先に入れたら?両方のご両親立ち合いでさ」

「心配だったら俺も立ち会う、大旦那もいいな」

と、ドンドンと話を進めてしまう。


ますます呆気に取られる道彦と亜美になるけれど、涼子は途中からマスターの意図に気がついた。

そして、クスクスと笑い出す。

「きっと私の時と同じことを考えている・・・この人・・・」


マスターも涼子のクスクス笑いに気がついた。

そして、まだ目を丸くしている道彦と亜美に、言い切ってしまう。

「ああ、俺たちもそうしたんだけど、一族の新年の集いに披露宴したらどう?」


道彦は、「うん」と言って考え込む。

「僕はいいけれど、両親も反対しない」

「でも、亜美さんには急すぎるかなあ」


亜美は、その胸を抑えている。

とにかく、ドキドキして仕方がないらしい。

それでも、しっかりと口に出す。

「わかりました、両親に伝えます」


マスターは、その亜美を見て、ニッコリ。

そのまま、大旦那に連絡を取っている。

ただ、すぐに電話が終わらないのが、大旦那相手。


道彦は少々不安、亜美はまた胸を抑えている。

ただ、涼子は笑顔のまま。


マスターは、笑顔で「じゃあ、その旨、お願いします」と、大旦那との電話を終えた。

そして、道彦に、笑顔。

「大旦那は、完全OK、どんどん進めろとさ」

「それから、道彦君のご両親と亜美ちゃんのご両親には、俺からも連絡をする」

道彦はホッとした顔。


マスターは次に亜美の顔を見て、頭を下げた。

「いきなりで申し訳ないね、でも、いろいろ考えて、これがベストと思った」


亜美が感激して頭を下げていると、祥子が泣き出したので、涼子が抱えてきた。


涼子は祥子を見て

「ね、祥子、早く二人の赤ちゃん見たいよね」

「祥子がお姉さんになるんだよね」

「ねえ、祥子、ちゃんとお姉さんできる?」


祥子は泣き止んでいるけれど、道彦と亜美は真っ赤になっている。


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