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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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由紀と史のデート?(7)

ルクレツィアは電話を終えて、ニッコリ。

「すぐ近くのフィレンツェ料理店を予約したよ」

そのルクレツィアに、史も笑顔で応える。

「はい、ルクレツィアさんが、選んだお店なら大丈夫です、お任せします」


さて、由紀には、早速、母美智子からスマホにコールが入った。

美智子

「ねえ、何かトラブルあったの?」

「懐石料理店の支配人から家の電話に連絡があったけれど」

「何でも、相当申し訳ないことをしたと、平謝りだったけれど」


由紀は、懐石料理店で発生したトラブルそのものを話す。

「予約確認は認められたけれど、私たちが子供だから、帰れって帰された」

「関東育ちの子供には、京都の味はわからないって」

「何でも、懐石料理店にも、客を選ぶ権利があるって」

「おまけに塩をまかれて、史は背中にぶつけられた」


美智子の声が低くなった。

「それは、ひどいねえ・・・で、今は?」


由紀

「フィレンツェのルクレツィアさんと、たまたま出会って、ルクレツィアさんも憤慨してくれて、その懐石料理店での食事をキャンセル、今からルクレツィアさんと一緒に、おすすめのお店に行くの」

「ルクレツィアさんも、その支配人にひどいことを言われたみたい」


美智子は、また声が低くなった。

「そうなると、日本の恥だよね」

「おもてなしも何も、あったものじゃない」


史が、電話を代わりたいようなので、由紀は史にスマホを渡した。

「母さん、大旦那の名前もわかったみたい」

「変な工作されると嫌なの、その支配人の言葉は全て録音してあるし、ルクレツィアさんへの暴言も録音済みみたい」

「その旨は、僕から大旦那に連絡しておく」


美智子は

「ああ、そうだね、史からすぐに大旦那に連絡しなさい」

「そして由紀に言ってちょうだい、マスターと清さんにも、同じことを言うように」


史は、小声で由紀に母の言葉を伝え、スマホを由紀に返した。

由紀

「わかった、母さん、私は絶対に許さない」


美智子は、少し笑った。

「おそらく、厳しい処分になると思うよ、そこの店と支配人」

「それから、ルクレツィアさんに代わってくれる?」

美智子は、ルクレツィアとも話をしたい様子である。


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