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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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カフェ・ルミエールの広報誌(2)

土曜日の朝、約束通り、洋子は史の家にお迎えにきた。

母の美智子や姉の由紀が「上がってお茶でも」と言うけれど、

「あら・・・うれしい・・・でも、あの、史君の取材で店でやるので、時間もかかるから」

少々、珍しくシドロモドロだ。

そして、史が見えた瞬間、自分の車に引きずり込み、有無を言わせず即座に出発。


その洋子と史を、呆れて見送るしかない母と姉の会話。


「うーん・・・よくわからないなあ・・・史みたいなのどこがいいのかな」美智子

「でも、恋人は無理って、洋子さんは年増すぎ、ライバルも多いよ」由紀

「え?何?ライバルって、あの史を好きな人がいるの?」美智子

「うん、あの子、学園内ではね、すっごいよ、群がっている」由紀

・・・・・・

やはり、母親が一番わかっていない。


それはともかく、洋子は史と車内で二人きりになった途端、ドキドキしてしまった。


「なんか、史君ってお人形みたいだ」

「肌とか、メチャクチャきれいだ」

「白くて艶めかしい」

「美智子さんよりきれいな顔している」

「誰かが妹キャラって言ったけれど、そうかも」

「うー・・・ドキドキしてきた」

「史君のフェロモン?」

「私、大人だよ・・・史君は?」

「やば・・・変なこと考えているって・・・」

洋子が、「変なこと」を考えてしまい、赤くなっていると、史から声がかかった。


「ねえ、洋子さん」


「え?何?史君」

少し声が裏返った。


「あの・・・道・・・まちがえていませんか?」


「あ!やば!」

洋子は、ますます赤くなっている。



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