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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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カフェ・ルミエール文化講座構想(7)

京極華蓮の歓迎女子会は、結局、マスターと清まで加わった全員の宴会になってしまった。


洋子は、うれしくて仕方がない。

「とにかく、先々、面白そう、華蓮ちゃんも可愛いし、しっかりしてるし」

マスターも、目を細めている。

「そうだね、華蓮ちゃんは、由紀ちゃんとか史君、加奈子ちゃん、愛華ちゃん、つまりお屋敷の次世代のまとめ役だった」

清も頷く。

「そうですね、いつもテキパキと話をまとめられます、それでいて全く嫌みがない」

しかし、華蓮は笑って首を横に振る。

「私が一番年上なので、お姉さん役なんです」


奈津美は、そんな華蓮に昔のことを聞きたくなった。

「ねえ、華蓮ちゃん、由紀ちゃんと史君の昔っていうか、子供のころは?」

結衣と彩、美幸も聞きたかったらしい、その身を乗り出している。


華蓮は、懐かしそうな顔。

そして、笑いながら話し始めた。

「そうですねえ、みんな仲良しで、お屋敷に集まると、一緒に遊びました」

「凧あげしたり、ボール投げしたり、サイクリングしたり、お屋敷の蝉を取ったり・・・いろいろでした」

「それでね、たいていは、由紀ちゃんがプランを考えるんです」

「今日は何をして遊ぶのかをね」


女子たちは、ふんふんと聞き、マスターと清はククッと笑っている。

華蓮は、話を続けた。

「それでね、加奈子ちゃんと愛華ちゃんは、たいてい賛成するんだけど・・・」

華蓮は、そこで少し笑う。

「でね、史君が、必ず、そのプランとかやり方は、面白くないとか」

「他ので遊ぼうって文句を、由紀ちゃんに言うんです」


マスターは、思い出している様子。

「それでさ、由紀ちゃんが、史君をポカリなんだ」

清は、苦笑い。

「ほんと、思いっきりポカリするんです」


華蓮は、また笑ってしまった。

「それでね、史君が、大泣きになるんです」

「それも、えーーーんって、可愛いのなんの・・・」

「その史君を加奈子ちゃんと愛華ちゃんが、必死に身を挺してかばう」

「で、由紀ちゃんは、それも気に入らないので、ますます史君に文句を言う」

「私も仕方ないから、真ん中に入って仲裁するんです」


女子会メンバーは、様々。


洋子

「ほぼ、今と同じ・・・」

奈津美

「私もかばう立場になりたい」

結衣

「でも、史君の泣き顔は可愛いと思う」

「私、史君のお姉さんになりたい」

美幸

「そのシーンを見てみたいなあ、面白そう」


・・・・・・・・・・・


全員の宴会は、なかなか終わりそうにないようである。


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