カフェ・ルミエール文化講座構想(4)
洋子は、華蓮が気に入ってしまった。
そして、華蓮に尋ねた。
「ねえ、華蓮さん、今日の夜は時間があります?」
華蓮は、キョトンとなった。
「あ、はい、特に、時間はあいています」
すると、洋子は奈津美、結衣、彩を手招きする。
「今、華蓮さんと、お話したの、かなり忙しい話で、秋の開講を目指すらしいの」
「それで、華蓮さんが、ここのビルの二階に常駐するそうなの」
「でね、ビル仲間になるので」
奈津美はすぐに洋子の意図がわかったらしい。
にっこりと、反応する。
「・・・となると、歓迎女子会ですか?私はいつでも、今日でもかまいません」
結衣もうれしそうな顔。
「私も華蓮さんと、お話したくてしかたがなかったんです、華蓮さんのお話している雰囲気が可愛らしくて、それでいて頭が切れて」
彩も、ニコニコしている。
「・・・はい、となると、マスターの料理?」
その三人に華蓮が、即反応。
「はい!ありがとうございます!」
「本当にありがたいことです」
そう言いながら、フフッと笑う。
「それでですね、せっかくですので、マスターのお料理を全品頼みましょう」
洋子はそんな華蓮にクスッと笑う。
「うん、わかった、それは豪勢です」
奈津美も感づいた。
「それは、もしかして、接待交際費では?」
結衣は目を丸くした。
「へぇ・・・まさか・・・でも、ラッキーです」
彩は、うれしくて仕方がない。
「食べまくる、飲みまくる、しかも会社持ち」
華蓮は、また笑う。
「はい、まったくご心配なく、全て事務局持ちです」
洋子は、苦笑い。
「こうなると、マスターも大忙しだね」
奈津美は少し考えた。
「美幸ちゃんも入れたいけれど・・・」
結衣も、同感らしい。
「そうだねえ、美幸ちゃんだけ、仕事って」
彩は腕を組んでいる。
「うーん・・・」
華蓮は、ここで考えた。
そして、スマホで誰かと連絡している。
その連絡もすぐに終わった。
「はい、美幸さんも、女子会参加です」
「え?」
と驚く、洋子、奈津美、結衣、彩。
華蓮は、含み笑い。
「はい、マスターにお願いしました」
「清さんが、美幸さんの代理をするそうです」
「マスターもこれは面白いって、喜んでいました」
奈津美、結衣、彩は華蓮の動きに「ホーッと」驚いてしまった。
洋子は、面白そうな顔。
「そうかあ・・・清さんが代理?」
「そうなると・・・きっと京懐石風の何か作るよ、これも魅力」
奈津美
「そうなると、私も何か作りたくなった」
結衣
「二人の手元を見たくなります」
彩
「名人同士ですよね、私も見たい」
華蓮は、またそこで笑う。
「そうなると、せっかくの女子会が・・・」
その言葉で、全員が笑っている。




