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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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銀座、日本橋散歩(17)

涼子が、祥子を抱いて、史たちの一行の前に立った時点から、全員が大騒ぎになった。


由紀

「あらーーー!祥子ちゃん、大きくなったーーー美人だねえ」

愛華も可愛くて仕方がない。

「目がクリクリっとして、大きくて、やさしい顔で」

加奈子も大興奮。

「何か、頬ずりしたくなる顔やなあ、会えてうれしいなあ」


史は途中から、祥子を抱っこしている。

祥子も、史の顔をチラチラと見て、笑っている。


涼子は、その腕が空いたので、少し楽になった様子。

「最近、体重が増えてね、重くなった」

「史君なら、祥子は泣かないから」


由紀は、そんな史を見ながら

「涼子さん、全く偶然だね、こんなこともあるんだね」

と、涼子に話しかける。


涼子は、ニッコリ。

「そうだね、安産だったし、ここに願もかけたから、お礼をしなくちゃね」


愛華も涼子にしっかりとお辞儀。

「一族の集まりの日には、感動しました」

加奈子も

「本当に、マスターのお嫁さんになってもらって、しかもこんな可愛い娘さんまで」

と、頭を下げる。


涼子は、微笑んだまま。

「とにかく、すごい一族の面々なので、緊張したなあ」

「でも、これからもよろしくね」

と、空いた手で、しっかりと握手。


すると史

「これから僕たち、甘酒横丁を歩いて、帰りに人形焼を買うんですけれど、ご一緒します?」


涼子の反応も即時

「うん、歩きたい、いろんなお店もあるしね」

「帰りは私の車で送るよ、大旦那のお屋敷かな」

どうやら、今夜の予定も知っているらしい。


由紀は、そこで少し考えた。

「そうなると、カフェ・ルミエールの面々とか、マスターにもお土産だね」

「全部、人形焼かなあ、それもなあ・・・」


愛華は

「甘酒横丁でいろいろ買えるし」

加奈子も

「とにかく歩いて考えよう」

と、歩きたくて仕方がない様子。


ただ、史だけが、そこでニコリ。

「実は、さっきのトルコ料理店の売店で、トルコのお菓子のロクムを4箱買った」

「大旦那のお屋敷用と、カフェ・ルミエール用と、マスターの家用と」


由紀は、そんな史に

「じゃあ、最後の一箱は、強敵美智子さんのため?」

と言うものだから、全員が笑い転げている。


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