表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
438/760

銀座、日本橋散歩(7)

岡村顧問は、そのほがらかな表情と声で

「由紀さんと史君、少し時間ある?」

「といっても一時間もかからない」

と、予定を聞いてきた。


史は由紀の顔を見た。

「どうしよう・・・一時間かからないって」

由紀は、少し考えた。

「うーん・・・岡村顧問のお話だから音楽関係だよね」

「今は午前11時くらいかあ・・・食事もあるしね」


少し悩んでいる史と由紀に岡村顧問

「一階の入り口のステージで歌でも歌おうかなと思っているのさ」

「せっかく史君も由紀ちゃんもいるからなあってね」


それを聞いた史はキョトン。

「え?突然、ここ?」

由紀も、尻込み。

「やだ、最近発声練習していないし」


そんな史と由紀を見ていた愛華は、ニッコリと笑う。

愛華

「なあ、史君、せっかくの話や、うちもステージにみんなとあがるって」

加奈子も、ノリノリ

「史君と由紀ちゃん、岡村先生までいるんだから、私も歌う」


そうまで言われたので、史は由紀の顔を見る。

「姉貴、仕方ないよ、やろう」

史は、覚悟を決めてしまったようだ。

由紀も観念した。

「うーー・・・少しだけだよ、練習もしていないし、ちょっと恥ずかしいけど」

と、渋々承諾、岡村顧問に目で合図する。


岡村顧問は、ますますうれしそうな顔。

そして合唱部員に

「おーい!特別ゲストで由紀前部長と前部長と史君のいとこの加奈子さんと遠縁の愛華さんが参加してくれるそうだ、ああ、史君は部員みたいなものだから当たり前!」

と大きな声で発表してしまう。


それを聞いた合唱部員たち。

「うわーーー!やったーー!」

「マジ!興奮する!」

「こんなかっこいいステージでいきなり歌えるなんて!」

「しかも史君と由紀さんまで!」

「一生の記念になるーーー!」

・・・・

とにかく、歌う前から大騒ぎになってしまっている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ