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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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銀座、日本橋散歩(4)

史たちの一行は、お香の店に入った。

愛華と加奈子は、その華やかな雰囲気と香りに、その顔がときめいている。


愛華

「うわ・・・おしゃれやなあ・・・ここにいるだけで、おしゃれや」

加奈子

「そうやねえ、珍しいフレグランスも多いなあ」

とにかく、様々な香りを楽しんでいる。


由紀も、愛華と加奈子と一緒に、いろいろ探しているけれど、なかなか気にいる香りがない様子。


史は、あまり悩まない。

「とりあえず、白檀の練香水かな」

と、サッと見つけて、レジの前に。


そんな史を見た、愛華と加奈子は、「はやいこと・・・」と笑っているけれど、由紀は「探すのが面倒なだけでしょ」と、気にもかけない。


ただ、そんな史がなかなか、レジから戻ってこない。

よく見ると、女性店員から、かなり話しこまれている様子。

史は、ウンウンと頷いているだけ状態になっている。


愛華は、そこで、少し焦った。

「あかん、あのレジのお姉さん、かなり美人や」

「それに史君を見る目が、キラキラしとる」


加奈子も、そんな感じ

「うーーー・・・大人のお姉さんって感じや」

「なかなか、あのお姉さんの話が止まらないし」


そんな愛華と加奈子の様子が気になったのか、由紀がレジまで歩いた。

そして、史の袖を引っ張る。

「史!話しすぎ」

声は低く、口調はキツい。


史としては、それで少しホッとした様子。

ようやくレジのお姉さんから離れて

「すっごく話好きな人だった」

「途中から、頷いているだけだった」

「姉貴、ありがとう」

と、珍しく由紀にお礼まで言っている。


愛華は、そこで思った。

「とにかく、少しでも話をすると、引きつけちゃうなあ」

「こうなると、うちは東京に出ないとあかん」

「京都なんて帰るのも心配や」


加奈子は、そんな愛華を見て

「あかん、ますます愛華ちゃん、本気や」

「こうなると、うちも由紀ちゃんも、悩みが尽きないなあ」

そこまで思って由紀を見る。


由紀は、少し疲れた顔になっている。


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