全員でカフェ・ルミエール新作ケーキ
大旦那のお屋敷から、マスターの車と大旦那の車で、カフェ・ルミエールに向かった。
店に入ると、洋子たちがニッコリとお出迎え。
洋子が代表して
「お待ちしておりました、新作ケーキをお試しください」
その洋子の言葉通り、様々な新作ケーキが運ばれてくる。
洋子が、一つ一つ説明をする。
「エイブルスキーヴァー、デンマークのお菓子で、りんご入りのパンケーキです」
「トライフル、イギリスのお菓子で、クリーム、フルーツ、スポンジ生地を層状に重ねてあります」
「トルタ・パラディーゾ、イタリアのお菓子で、レモンが入ったバターケーキです」
「バッテンバーグ・ケーキ、これもイギリスのお菓子で2色のスポンジ生地をマジパンで包んだもの」
「ブラン・マンジェ、フランスのお菓子でアーモンドミルクにゼラチンやクリームを混ぜて冷やし固めたもの」
「カンノーリ、イタリアのお菓子で筒状の生地にリコッタチーズのクリームを入れたもの」
「シャルロット、ポーランドのお菓子。リンゴとカスタードのケーキ」
「スフォリアテッレ、イタリアのお菓子で貝殻をかたどったクリーム入りのパイ」
ということで、新作ケーキの種類としては、8種類。
これには、マスターも含めて、全員が目を丸くする。
そしてマスター
「洋子さん、すごいねえ、こんなたくさんの新作を」
洋子も、マスターにほめられて、うれしそうな顔。
「うん、がんばっちゃった」
大旦那は、満足な顔。
「さすが洋子さんだなあ、一つ一つのケーキが美しい」
子供たちは、どれを選ぶかで、大難儀している。
史
「全部食べたいけど無理」
由紀
「史は、お腹すぐにこわすから、半分食べたら私によこしなさい」
愛華
「これは迷うなあ・・・どないしよ」
加奈子
「明日、もう一度来るかなあ、そうでないと無理や」
子供たちが難儀し、結局、マスター、大旦那、奥様も難儀したけれど、それぞれがやはり美味いらしく、うれしそうな顔。
史はエイブルスキーヴァーを食べながら、大満足。
「美味しすぎて、姉貴にはあげない」
と言うけれど、ちょっともたついたタイミングを突かれた。
結局、由紀に半分食べられることになってしまった。




