もんじゃ焼きを食べながら
一行は、月島の商店街に入った。
一見すると、下町のどこにでもある普通の商店街。
しかし、もんじゃ焼きの店が、本当に多いので「月島もんじゃストリート」と呼ばれている。
マスター
「あまり老舗とか、そういうのにはこだわらず」
史
「普通のお店でいい」
という話になり、人数も考えて少し広めの店に入った。
そして、選んだもんじゃ焼きは
・海のめぐみもんじゃ
・明太子もちチーズもんじゃ
・四種類のチーズもんじゃ
・豚キムチもんじゃ
・イタリアンもんじゃ
の五種類。
マスター、由紀、史が器用に焼いて、取り分けていく。
マスター
「海のめぐみは、イカ、ホタテ、アサリかな、なかなか美味いなあ」
由紀
「明太子もちチーズは、私の定番なんだ、明太子の辛さとチーズのまろやかさと、おもちの組み合わせが最高なの」
史
「チーズも四種類だと、面白い味になるね」
加奈子
「豚キムチもピリッとして、どんどん口に入る」
愛華
「イタリアンはトマトとチーズと生ハム、もんじゃで食べると、不思議に美味しい」
ただ、言葉はそんな程度。
どんどん焼けてくるので、食べるほうが忙しい。
それでも、加奈子がマスターをつつく。
「こんな伝説の名シェフが焼く、もんじゃ焼きって幸せだなあ」
マスターも、これには苦笑い。
「そうだねえ、これだけは、カフェ・ルミエールには合わないなあ」
由紀は、それでも考える。
「それでもピザがメニューであるのだから、工夫できないかな」
史が思いついた。
「カフェ・ルミエールも一日限定で、居酒屋風メニューフェアみたいなのも面白いかも」
愛華は、それを聞いて超ご機嫌。
「マスター、その日は連絡して!京都から直行する!」
マスターは「おいおい」と言いながら、否定はしない。
それどころか
「うーん・・・それで新しいメニューができるかなあ」
「一日限定ならできるかな」
と考え出している。




