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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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月島へ散歩しながら

一行は、佃煮店で、かなりな佃煮を買い込み、月島に向けて歩き出した。

由紀は、とにかく史と並んで歩きたいようだけど、なかなか難しい。

何しろ、愛華と加奈子が、史の両脇を、ガッチリと固めている。


ただ、話題は、佃煮店の話がほとんど。

愛華

「まぐろの角煮も好き、アミも好きや、どないしよう、かなり迷う、他のも好きやし」

「そうだねえ、混ぜると不純かなあ」

と言って、少し笑う。

加奈子は

「とにかく、ご飯が欲しくなるなあ、それもガツガツ食べとうなる」


そんな会話なので、由紀も不安は感じない。

「まあ、若い娘が、無粋な話」

と思うけれど、由紀自身が、佃煮効果で、かなり空腹な状態。


マスターがポツリ。

「月島で、もんじゃ焼きを食べるんだけど、いろんな種類があってさ」

「明太子とかチーズを入れたり、エビ、イカ、ホタテもあるな」

「変わったところで、トマトとかカレー味とかさ」


史が、マスターのポツリに反応する。

「とにかく、せっかく来たから、いろんなのを」

愛華も

「まずは定番から、その次に変わったバリエーションだね」

加奈子

「そうなると、カレーとかは最後だね」

由紀

「キムチもんじゃも最後かなあ」

なかなか、もんじゃ焼きの順番まで検討し合うのだから、気が合っている。


マスターが、そんな話題に笑い出す。

「こんなの一族の集まりじゃ、話題にもできないなあ」

史も笑う。

「まともな、風格のあるお料理になるよね」

愛華

「正直、伝統にこだわりすぎると思うけれど、仕方ないのかなあ」

加奈子

「でも、こうやって都内に来たから、自由なんだ」


マスターは、加奈子に

「まあ、俺も京都に残っていれば、知らなかったことが多い」

「やはり、人間は他の街の風にあたって成長する」

と言うと、加奈子は納得した様子。

そして

「加奈子も、都内に出るかなあ、住みたくなった」


愛華も同じ

「とにかく京都とか関西にいると、絶対誰かに見られているって感じ、ここなら、本当に羽を伸ばせるゆうか、自分自身になれそうやなあ」


マスターは、そんな加奈子と愛華に

「ご両親を説得しないとね、親は心配なものさ」

と声をかけると


加奈子

「それが、超難関なんや・・・」

愛華

「受験より難関かもしれん」


その話で、由紀は、「ちょっとだけ」ホッとしている様子。

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