表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
382/760

カフェ・ルミエールの新作ケーキ

史と由紀、そして真衣など四人の女子大生たちは、カフェ・ルミエールに入った。

史が洋子に事前連絡をしてあったので、六人席を準備してある。


洋子がまず史たちのテーブルの前に来た。

「はい、いらっしゃいませ」

「これから史君がいろいろとお世話になります」

「よろしくご指導願います」

と、ニッコリと笑い、女子大生たちに頭を下げる。


その女子大生を代表して真衣

「いえいえ、史君が私たちの音大を目指してくれるというので、本当にうれしく思っているんです」

「それに加えて、超有名なパテシェの洋子さんのお店に来られるなんて、本当に幸せなんです」

他の女子大生三人も、ウンウンと頷いている。


洋子は、それでまたニッコリ。

少し史と由紀の顔を見て

「それでね、何種類か新作を作ってみたの」

「できれば、試食をして欲しいの」


史は

「え・・・本当ですか?」

と、ニッコリする。

由紀も

「ああ、そういえば母美智子も、珍しいケーキを作っていました」

と、何かに気がついた様子。


洋子は

「じゃあ、とにかく持ってくるから、食べてみて」

「何かあれば、コメントを欲しい」

と言って、キッチンから顔を出している奈津美に目配せをする。


そして、奈津美が大きなトレイに乗せた持ってきたケーキは、六種類の新作。

奈津美が、一つ一つテーブルに置いていくと、洋子は、それぞれの名前と少しの説明をする。


「エイブルスキーヴァー。デンマークのお菓子。りんご入りのパンケーキで、これに粉砂糖とベリーソースをかけてあります」


「トライフル。イギリスのお菓子。透明のカップにクリーム、苺、バナナ、ベリー系のフルーツ、スポンジ生地を層状に重ねてあります」


「トルタ・パラディーゾ。これはイタリアのお菓子で、レモンが入ったバターケーキ」


「ブラン・マンジェ。これはフランスのお菓子。アーモンドミルクにゼラチンやクリームを混ぜて冷やし固めてあります、上にはブルーベリーとそのソース」


「シャルロット。これはポーランドね。リンゴとカスタードのケーキ」


「クレープ・シュゼット。これもフランスかな、クレープをオレンジュースとリキュールでフランベしたもの」


全てのケーキを見た由紀は

「ほー・・・・どれもこれも・・・美味しそうだ」

と、超幸せ顔。


女子大生たちも、同じような幸せ顔で、目を丸くして見入っている。


史だけは、

「洋子さん、全てフルーツケーキですね」

「それとヨーロッパ系」

と、聞いている。


洋子は、そんな史に少しウィンク。

何か、思惑がある感じの表情になっている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ