表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
346/760

加奈子と由紀の電話相談

マスター、涼子、祥子の横浜のホテルでの披露宴も無事終了し、次は正月に京都で開かれる一族の集まりの中での披露宴になる。

これについては、マスターも過去の経緯も全て精算する決心を固めているし、涼子も「マスターについていくだけ」と、度胸を固めている。

そういうことなので、主役は全て問題はないけれど、由紀だけが悩み顔を続けている。


その原因は、加奈子からの電話だった。

「愛華ちゃんが史君に本気やから、そっちもその気で来ないと、あかんよ」

「いい?下手に断って、愛華ちゃんのメンツや心を壊すようなことだけは、しないでね」

「もうね、あのお家とも、相当長い数百年、いやもっとかもしれんおつきあいなんやから」

・・・・・・

とにかく、加奈子はクドクドと言ってくる。


由紀も

「そんなこと言われても、アホで無粋な史、ある意味マスターみたいに女は苦手なの」

「しゃれたこと一つも言えないんだから」

「加奈子ちゃんが愛華ちゃんに火をつけさせたんだから、そっちで始末をつけてよ」

と言い返すけれど


加奈子

「ああ・・・もう、無理や」

「うちかてな、里奈ちゃんが史君の大ピンチを、涙ぐましい献身で支えたとか」

「史君も、心から里奈ちゃんを信頼して、大事に思っているって何度も言い聞かせたんや」

「でも、愛華ちゃんは、絶対に引かないって言っている」

加奈子は、そこで声を少し低くした。

「それでな、由紀ちゃん」


由紀も、その低い声に

「え・・・何?まだ何かあるの?」

少し身震いする。


加奈子は言葉を続けた。

「あのな、愛華ちゃん、都内の大学に進学するって言ってた」


由紀は、身体が震えた。

「・・・マジ?」


その由紀に加奈子

「大旦那の家に下宿するかもしれん」

「とにかく史君の家の近くに住むって言い張ってる」

「つまりな、里奈ちゃんって女の子が、史君にそういうことが出来たのは、近くに住んでいたからであって、自分だって近くに住んでいれば必ず同じことをやった」

「だから、そんなことは、諦める理由にはならない」

「とにかく史君のそばに行きたい、それだけって言い張るの」


由紀は、またしても悩み顔。

「うーん・・・愛華ちゃんを甘く見ていた」

「確かに思い込んだら、本当に強い」

「どうしたらいいのか、わからなくなった」


加奈子は

「もうね、史君に決めさせたら?」

「私たち、どうにもならん」

「お手上げや・・・」

「京都で待ってる」

そこで、電話を切ってしまった。


由紀は、モヤモヤがつのった。

「うーん・・・史をポカリしても意味ないしなあ・・・」

「いざとなれば、ひ弱な史を体調不良で欠席もあるけれど」

「マスターたちの披露宴で、しかも一族の集まりでとても無理」

「といって、史に責任があるわけでもなし・・・」


由紀は、本当に悩んでいる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ