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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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披露宴(6)特別編成楽団の演奏

史と由紀、カフェ・ルミエール楽団に、洋子、奈津美、結衣、彩、美幸がコーラスとして加わった特別編成の楽団の演奏が始まった。

一曲目は、バッハの「主よ人の望みの喜びよ」、史のピアノソロから始まり、楽団の音が加わり、そして由紀と洋子、奈津美、結衣、彩、美幸たちが女声合唱で音を重ねていく。


マスターは、思わず声をあげた。

「うわ!ハモリがすごい、響く」

涼子も目を丸くした。

「へえ、あの洋子さんが歌ねえ・・・上手だねえ」


大旦那も満足な顔になる。

「そうかあ・・・ここのホールは音響もいいからなあ、良い選曲だ」

奥様も

「そうねえ、さすが史君ですねえ、いろいろ細かく考える」

聴いている出席者は、本当にうっとりとした顔で演奏に聴き入っている。

そして、演奏が終わると、大きな拍手が沸き起こる。


次の局は、史のピアノに由紀が合わせる。

シャンソンで「聞かせてよ愛の言葉を」。


マスターは

「うわーーー・・・これは泣ける」

涼子は

「心が揺さぶられる・・・うれしくなる」

大旦那は

「ああ、シャンソンもいいなあ、これも名曲」

奥様は

「これは京都の時も歌ってもらおう」

とうれしそうな顔。

この曲も終わり、史と由紀は、大きな拍手に包まれた。


そこで、三曲目になった。

史は一旦、司会席に戻った。

そして

「それでは、ここで、この特別編成楽団に更なる大物が登場します」

「はい、その大物とは、マスターです!」

史の紹介と同時に、ステージの中央に、かなり年季が入ったギターが運び込まれた。


そしてマスターが

「え・・・マジかい・・・」

と頭をかきながら、席を立ち上がった。

涼子も

「え?聞いていない!」

とキョトン顔。


これには大旦那も、奥様も「え?」といった顔になる。

大旦那

「佳宏と音楽?聞いたことないなあ」

奥様

「でも、ギターですねえ・・・」

首を傾げるけれど


晃は

「ああ、懐かしい」

笑い出すし

美智子は

「そうかあ、懐かしいねえ・・・一緒に聞いたわよね」

と、その目を輝かせる。


さて、マスターは苦笑いをしながら、ステージに立った。

そして史に

「全く、しょうがねえなあ・・・」

と言いながらも、うれしそうにギターを抱えた。


史は

「さて、うれしいなあ」

とマスターにニッコリ。


由紀も

「わーい!マスターの歌だあ!」

その顔が赤くなっている。


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