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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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史の京都散歩(16)

姉の由紀に叱られ続け、史はヘキエキとなったけれど、今さら愛華とのお土産ショッピングを断ることもできない。

「おそらく和菓子屋さんで、同じものをたくさん買って帰る」

「人によって区別して買うのは面倒」

「愛華ちゃんには、礼は尽くします」

と言って、由紀との電話を終えた。

それからお風呂に入って、ベッドに横になった。

やはり疲れていたのか、横になったら「完全グッスリ」、朝食の時間のギリギリ七時まで眠ってしまった。


それでも、お腹が空いた。

着替えて一階に降りると、孝と彰子がすでに食卓についている。

史が

「あ、おはようございます」

と、頭を下げると、孝も彰子もうれしそうな顔。

「ああ、本当にご苦労さん、しっかり食べていって」

彰子も

「美智子さんとかマスターの料理にはかなわんけど」

と言いながらも、食卓の上には京料理がたくさん並んでいる。

史も美味しいのか、食が進む。

「美味しいです、煮物とか、お米も」

それを聞いて彰子もホッとした顔。

「あら、安心したわ、マスターから史君の味覚は聞いていたから、心配やったもの」

史は

「ああ、いえいえ、こっちの味も大好きです」

「関東は関東なりに好きですけれど」

と無難な答え。

そんな感じで食事が進み、孝から話があった。


「なあ、史君、マスターと涼子さん、祥子ちゃんの披露宴なんやけどな」

史も、そういえばと、思い出した。

「はい、まず横浜のホテルで一回目の結婚式と披露宴をして、京都でも披露宴をするんですよね」

孝は、少し考えて

「横浜でも史君は演奏とか頼まれとると思うけれど」

史も察した。

「はい、こっちでも演奏ですか」

「なあ、頼むよ」

史も素直に頷く。

「わかりました、姉と加奈子ちゃんとも相談して」

その言葉で孝もホッとした顔になる。

彰子もうれしそうな顔になる。

「わぁ、マスターも涼子さんも、祥子ちゃんも喜ぶわぁ」

「記念になるなあ」

・・・・・・・


その後はカフェ・ルミエールの話や楽団の話が続き、お屋敷の庭を散歩したりした。

史としては、京都滞在中の数少ないリラックスの時間となった。


さて、史が広い庭から戻った直後、玄関のベルが鳴った。

インタフォンから、

「おはようございます、愛華です」

と聞こえてきた。


彰子が

「あらあら、早いなあ、まだ九時やのに」

と扉を開けている。


史も玄関に出ると、確かに愛華が立っている。

そしてなぜか「用事があるはず」の加奈子も立っている。

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