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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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史の京都散歩(3)

「顔が真っ赤、カチンコチン」状態であっても、ここでオロオロしているわけにはいかない。

史は

「えっと、史です、よろしくお願いします」

と、何がよろしくお願いしますなのか、よくわからないけれど、いつものキチンとしたお辞儀を愛華にする。


愛華もニッコリ。

「わぁ!これが史君のお辞儀?可愛いなぁ!」

「そんな気にせんと」

「おこしやすなんやから」

・・・次第に京都弁になっている。


史は

「ところで加奈子ちゃん、これからどうするの?」

「予定とか教えて」

さすがに、オットリ史でも、いつまでもここにいるわけにはいかない。

考えてみれば、ピアノを弾く場所も曲も、聞いていない。


すると加奈子

「はいはい、まずは家においで」

「お昼でも食べながら、くわしゅうな」

「荷物も多そうやしな」

「車も駅前に待たしてある」

加奈子もいつのまにか、京都弁に。

ということで、ようやく三人は歩きだしたのである。


史は、ここでホッとした。

やっと話題の転換ができたし、歩けば「赤い顔」も、元に戻ると思った。


それでも加奈子

「ところで、由紀ちゃんは元気?」

「晃叔父さんは、相変わらず美形?」

「美智子さんのお菓子も、最高やなあ」

「マスターに会いたいなあ」

「この間、祥子ちゃんの写真を送ってもらったわ。可愛いなあ」

話が全く途切れない。


それでも史は、頷く程度。

そんな史を見て、愛華がクスクスと笑う。


愛華からも話かけられた。

「なあ、史君、私、ドキドキしているんやけど」

「なんか史君って、不思議やなあ」

「最初に顔見た時も、ズキンとしたんやけどな」

「こうして、隣を歩いているとな」

「すごくドキドキするんやけど・・・」


史は、どう答えて良いのかわからない。

「風邪でもひいたの?」

・・・そんな間抜けな返事しかできない。


加奈子は、そんな二人の様子がおかしくて仕方がない。

そのうえ、とんでもないことを言ってきた。

「なあ、史君と愛華ちゃんってな、見ていて」


愛華

「え?何?」

その顔が赤い。


史は相変わらず、頭が混乱状態で何も答えられない。


加奈子

「よう似合っとる、まるでお人形さんのお内裏様とおひな様やな」

「絵になるなあ」

また、ケラケラと笑っている。


愛華は

「もう!加奈子ちゃん!ますますドキドキする」

と、顔を赤くするけれど


史は

「なんか、頭痛がしてきた、帰りたくなってきた」

状態である。

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