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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
275/760

史の京都散歩(1)

京都の加奈子から、史に電話がかかってきた。

加奈子は、大旦那の孫娘、だから由紀や史と従姉妹になる。


加奈子の話は

「史君、突然で悪いけれど、土日で京都に来て欲しいの」

ということ。

史は

「え?僕だけ?」

と聞き返すと

加奈子

「うん、由紀ちゃん、風邪気味でしょ?」

「それにお願いしたいのは史君だから」

それを聞いた史

「うーん・・・特に大丈夫だけど」

「父と母にも言わないと」

と返すけれど、大事な要件を聞かなければならない。

「ところでお願いって何?」

そういうところが、史は時々「おっとり」である。


加奈子は

「うん、ピアノを弾いて欲しいの」

「人の集まりがあって、私がヴァイオリンを弾くことになったんだけど」

「ピアノを弾く人と、どうしても波長が合わないの」

「史君なら、思い通りの演奏ができるから」

・・・・・

加奈子のお願いが、長々と続いた。


史は

「ああ、そういうことなら」

「でも、スーツとか持っていくのかな」

演奏をする場所も気になった。


加奈子は

「うん、一応持ってきて」

「じゃあ、期待してる!」

「京都駅まで迎えに行くね」

時間まで指定して、電話は終わった。


その後、史は、まず由紀に、その旨の話をする。

「加奈子ちゃんが、頼んできたから行ってくる」


由紀

「あのさ、コンサート前でしょ?」

「京都は寒いよ」

「風邪引いたらどうするの?」

で、ちょっと文句顔。

史が一人で京都に行くことと、加奈子に誘われなかった「ヤッカミ」がある。


母美智子は

「ああ、じゃあ、ついでに孝叔父さんにお礼して来なさい」

「芸能スカウトの件で、ご迷惑かけたんだから」

で、簡単に了承。


父晃も

「ああ、母さんの言うとおり、楽しんできなさい」

と、超アッサリ了承。


ということで、史は土日に京都に行くことになった。


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