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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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子供好きな史

史は、ほぼ毎日、マスターと涼子のアパートに寄る。


目的は、生まれたばかりの祥子の顔を見ること。


とにかく、見たくて仕方がないようだ。


おもちゃをもって、あやしたり、時々ミルクをあげたりする。


涼子も、そんな史と祥子の様子が面白くて仕方がない。




涼子


「史君、将来に向けて、いい練習?」


史は


「え?まだ、そんな・・・」


それも当たり前。


それまでには、いくつもの段階があるのだから。




祥子を抱くのにもなれてきた。


祥子も史を見ると、ニコニコと泣いていても泣き止む。




涼子


「うん、史君、なかなか便利だ」


「あやし係として、役に立つ」


「祥子も史君がお気に入りみたいだ」




マスターもうれしそうな顔をする。


「そう言えばさ」


「由紀ちゃんも史君も、可愛かった」


「俺も同じようだったなあ」




涼子はクスクス笑う。


「そうかあ、マスターがねえ・・・」


「ほんと、面白いなあ」


と言うものだから





「面白いって?」


と不思議そうな顔をする。




すると涼子


「あのね、ホテルの時のマスターってさ」


コソコソと史に話をしてくる。




マスターは


「あ、そろそろ店で仕込み」


と、出ていってしまう。




それを見届けた涼子


「もうね、仕事に厳しいの何のってね」


「お客の前では神様仏様」


「同僚には、鬼軍曹・・・」


「何度叱られたことか」





「はぁ・・・・」


首をかしげている・・・というか、祥子を抱っこしながら途中から聞いていない。




そして


「祥子ちゃん、寝ちゃった」


そっとベビーベッドに寝かせている。

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