表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
263/760

VS芸能スカウト(6)

「万が一もあるから」という意味で、校長は今日の史のカフェ・ルミエール楽団の練習場までの道を、柔道部顧問の佐野と三輪担任を付き添わせた。


校長自身は、副校長を伴い、地域の警察に監視カメラによる録画ビデオを所持し、出向いた。


そして、問題のビデオを再生しながら、説明等をする。


校長


「少し前から尾行などをされているようで、今日もビデオにあるように腕を掴まれかけました」


「私も生徒を預かっている立場なので、心配なのです」


「何か有効な対策はありますか」


慎重な言い方をする。




しかし、相談をかけられた警察の対応が、今ひとつ。


若手の警察官


「尾行をされて、校門で待ち伏せされて腕を掴まれかけたといっても、具体的な被害事実はないですね」


「やはり、何か犯罪事実がないと、警察としては動きようがありません」


おそらく、その若手警察官の上司も苦い顔。


「私たちも、なかなか忙しい身です」


「何かもう少し困ったら、警察に来られたらどうですか」


「そんな一人の学生とか一つの学園のためだけに、警察があるわけではないので」


警察署長も顔を見せた。


「そんなに心配なら、直接芸能プロダクションに連絡されたらどうですか」


「とにかく、そんな程度では警察は動きようがありません」




結局「けんもほろろ」に、警察は「対応は被害があってから」と言い、「相談」も打ち切られてしまった。




校長と副校長は、肩を落とし、カフェ・ルミエールまで向かう。


校長


「ああいう対応だから、ストーカー犯罪とかなくならないのに」


悔しそうな顔をする。


副校長も


「犯罪防止の観点がまるでないですね」


「しつこいことで有名な芸能プロダクション対策を相談したのに、あの態度では」


校長


「やはり警察は弱きに強く、強きに弱いのかなあ」


副校長


「日本人がまじめだから治安も保たれていることを、自分たちが優れていると勘違いしているという批判もありますね」


・・・・・


と、様々文句を言いながら、校長と副校長は、カフェ・ルミエールのビルに到着した。




校長


「やはり、マスターに相談してから練習を見よう」


副校長


「そうですね、そのほうが手っ取り早い」


そう話し合って、校長と副校長は、カフェ・ルミエールに入った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ