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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
262/760

vs芸能スカウト(5)

史と柔道部の佐野顧問は校長室に入った。


史の担任の三輪も校長室に呼ばれた。




校長は


「さっきの校門前の経緯をビデオで見てみよう」


と言い、早速ビデオを再生する。




三輪担任


「これは、まるで美佳ちゃんが言っていたけれど、人さらいだね」


佐野顧問


「史君が敏捷だから腕は掴まれなかったけれど、並の運動神経の生徒なら掴まれているよ」


さすが柔道部顧問、杉本スカウトの腕の動きの速さも見ている。


校長


「学生全体の安全と学園の安全を確保するという観点から、今回の経緯については警察当局に通報しようと思う」


「確かに特別の事態が発生したわけではないけれど、危険はある」


その表情が固い。




ただ、史は、少し顔が暗い。



「すみません、僕のせいで、こんな騒動になってしまって」


「僕は、騒動ばかりで」


深く頭を下げる。




佐野顧問


「あ、いや、史君は何も悪くない」


三輪担任


「落ち込んじゃだめ、付け込まれる」


校長


「大丈夫、守る、学園の名誉にかけても」


校長がキッパリと言い切ると、佐野顧問と三輪担任も頷く。




史もホッとした様子。


校長


「ところで、今日は楽団の練習なの?」





「はい、今日は第九の練習です」


と素直に答える。




すると佐野顧問


「聞きたいなあ、一緒に行こう」


三輪担任


「そうだね、付きそうかな」


校長は


「じゃあ、警察に寄って、私も後で行く」




結局、校長室にいる全員が、カフェ・ルミエール楽団の練習を見に行くことになった。

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