表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
257/760

史の音大練習と新たな問題(2)

史は


「うーん・・・誰?」


と思って後ろを振り返ると、その「尾行」の人はすぐに姿を消す。


そして、確認できる限り、その「尾行」の人は毎回違う。


音大生でもない、女性でもない。


史が首をかしげ、ムッとしながら家に入ると、母美智子が声をかけてきた。




美智子


「史、さっきね、カフェ・ルミエールで野菜とかを買っている産直市の人が電話してきた」



「え?農家の人がどうして?」


史はキョトンとしている。


美智子


「あのね、史の後をついていく、尾行とかストーカーみたいな人がいるんだって」


「それ把握している?」


美智子が、そんなことを言ってくるものだから




史は


「うん、最近気づいた、気持ちが悪い」


「でもさ、何をされたってわけじゃないし」


と答えた。




美智子


「でね、その産直市の人が言うのに、何かプロダクションの名前が入ったバンに乗って帰ったらしいの」


「うん、史が家に入るのを見届けた後ね」


そこまでは聞いているらしい。





「プロダクションって何?」


史には全く意味がわからない。




そんな話をしていると、由紀が帰ってきた。


そして


由紀


「史!狙われている」


「音大練習とか、危険だよ」




しかし、それでは意味がわからない。



「だから、尾行とかプロダクションって何?」


聞き返すと




由紀


「私の同級生も、柔道部の美佳とかレスリング部の女の子も見たらしい」


「芸能プロダクションだよ」


「おそらく音大に通う時に、スカウトの目に留まったんだ」


「かなりシツコイし、車に連れ込まれたら何されるかわからない」




美智子は顔をしかめた。


「あーーーそうかあ・・・」


「嫌だなあ・・・」




史も


「こういうのって、どうすればなくなるのかなあ」


考え込んでいる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ