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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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史の音大練習と新たな問題(1)

史は、カフェ・ルミエール楽団の冬の演奏会にで、バッハのピアノ協奏曲を弾く。


そのために、内田先生と相談し、音大のレッスン室にて、練習をすることになった。


史としては、音大での練習はためらったけれど、内田先生の自宅レッスンでは遠すぎるので、結果的に音大での練習になったのである。


史としては、


「こうなると定期的な感じになるなあ」


「少し面倒」


と思うけれど、一度話がまとまった以上は、約束を守るタイプ。


時間もきっちり守り、内田先生からレッスンを受けている。




ただ、定期的の音大で練習をすることになり、問題が発生してきている。


まずは、史の練習に注目する音大生が増えてきていること。


そして直接ではないけれど


「音大には来ないんでしょ?」


「それで内田先生からレッスン・・・それは優遇しすぎ」


「確かに才能はすごいけどさ、本来プロになる気がないのにね」


と、ほぼ「ヤッカミ」の声が、ヒソヒソと聞こえてくる。




史としては


「そんなことを言われても」だし、直接ではないから、あまり気にしてはいない。




内田先生からは


「音大生って、自己顕示欲が強いからさ」


「自分が一番上手とか、自分が一番内容の高いレッスンを受けて当たり前と思っている」


「でも、史君のレッスンは、私がしたいんだから気にしないでいい」


と、言われている。


事実、3回目の練習で、音大生たちからの「ヤッカミの声」は、全く聞かれなくなった。


おそらく、内田先生がピアノ科の学生に、その旨の話をしてくれたようだ。




しかし、それ以外の問題が発生してしまった。


史自身が、どうしてなのか理由が全くわからない。


それは内田先生も理由がわからなかった。




何しろ、史が練習を終えて、音大の校舎を出ると、毎日家まで誰かに「尾行」をされているのである。

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