表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
251/760

名付け親

さて、涼子には、大旦那にどうしても頼みたいことがあった。


それは、生まれてきた女の子の名付け親になってもらいたいということ。


変な神主とか坊さんより、由緒と格式の高い大旦那のほうが余程信頼ができる。


それに、大旦那に名前を付けてもらったと思えば、この子にも一生の宝になると思ったのである。


それについては、マスターにも何度も話をし、マスターも了承している。


ただ、それを言い出すタイミングが難しい。


ちょっと目を離すと、子供は泣き出してしまう。


それに、いつ誰がお祝いとして来るのかわからない。




それでも、涼子はタイミングを見計らって、


「ねえ、あなた、あのお話」


マスターに声をかけた。


マスターも、涼子の意図がすぐにわかった。


そして頷いて


「大旦那・・・あのお話ですが」


と頭を下げる。




大旦那は


「ああ、わかっている」


「いくつか、考えてきた」


と、うれしそうな顔をする。




その言葉で、涼子は本当に肩の力が抜けた。


「ほんと・・・ありがたい・・・」


涙まで出てきてしまった。




そんな涼子に大旦那が声をかけた。


「私ともう一人名前を考えているものがもうすぐ来る」


「少し待ってくれ」


そういって含み笑いをしている。




マスターも涼子も


「え?」


となっていると、本当にすぐにチャイムが鳴った。




マスターが玄関に出ていくと


マスター


「わ!晃さん!」




晃が立っている。


そして、その後ろには、史と由紀、美智子も立っている。




マスターは笑ってしまった。


「そうか、そう言えば・・・」


晃の一家を招き入れながら


「そう言えば、由紀ちゃんと史君の命名の時に、立ち会ったんだっけ」


そんなことを思い出す。




そして涼子にそれを告げると、涼子はうれしそうに笑っている。




さて、命名は次回となります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ