表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
249/760

史と由紀のジャズ

史と由紀は、横浜からのお土産を持って、カフェ・ルミエールに入った。



「えっと、洋子さんにはシェフから挑戦料理」


「それと洋子さんには僕からもあるよ」


「結衣さんと彩さん、奈津美さん、美幸さんにも僕から」




ということで


洋子には、ホテルのシェフからの「挑戦料理」つまりケーキ、史からは中華の菓子と中華パンが渡された。


洋子


「ふむふむ・・・ナッツとドライフルーツのパウンドケーキか・・・」


「あれ?ココナッツミルクとココナッツバターを使ったの?」


「ふーん・・・風味が違うなあ」


面白そうな顔をする。


少なくとも、マスター、涼子、美智子よりは、飛びつきがいい。


そして


洋子


「わーーー中華のお菓子かあ、たまにはいいねえ、へえ蒸しパンと焼餅かあ」


「楽しくなる!史君大好き!」


シェフからのケーキより、はしゃいでいる。




結衣、彩、奈津美、美幸にも中華の菓子とパンがあるけれど、他にもある。


結衣


「あ!水兵さんのお人形?うれしい!」



「私も欲しかった!」


奈津美


「さすが史君!いいなあ」


美幸


「わーーーベッドの脇において、毎晩お話する」


どうやら中華の菓子よりは、水兵人形のほうが人気がある。




ただ由紀としては


「何だ、私と一緒・・・これは史の発想がいい加減なせいだ」


「里奈ちゃんとラブラブ過ぎて、手抜きをしたんだ」


と思っても、さすがは姉、この状況では文句を言わない。




洋子は


「何か食べていく?」


と二人に聞くけれど



「母に追っかけられているので」


由紀


「もう逃げるようにして帰りたい」


と、既に腰を引いている。




すると奈津美


「ねえ、せっかくだから、史君ピアノ弾いて、由紀ちゃん、たまには歌って」


と言い出した。


洋子、結衣、彩、美幸も大賛成の様子。





「・・・どうする?」


由紀


「たまには歌うかなあ・・・」



「かもめの水兵さん?」


由紀


「このアホ!ジャズにする」




史は結局、頭をポカリされて、ピアノの前に座った。


そして弾きだした曲のイントロはジャズの名曲「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」


由紀もすんなりと歌い出す。




洋子


「上手い・・・これ・・・最高・・・」


奈津美


「うわ・・・毎日でもいい」


結衣


「さすが、息もピッタリ」



「仲がいいね、それがうれしい」


美幸


「先生方の演奏も渋くていいけれど・・・これもいいなあ」




そんなことで、一曲を終えた史と由紀は、「ソソクサ」と店を出ていった。




後から来た、母美智子に、洋子が「史と由紀」の定例の演奏を頼み込んでいる。




さて、どうなることやら・・・(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ