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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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史と里奈の横浜デート(11)

あまりにもお土産が多かったので、史は最寄りの駅でタクシーを拾ってから、里奈を自宅に送り届けてから、一旦、帰宅した。

玄関に入ると、母美智子が出てきた。

美智子

「里奈ちゃんのお母様から、お礼の電話がありました」

「何とか成功したみたいだね、ホッとしたよ」

「ああ、ホテルからもね、いろいろと」

と、落ち着いた顔になっている。


史は

「えっとホテルのシェフから挑戦の品だって」

と言うことで、「挑戦の品」を母美智子に渡す。


美智子

「なになに?生意気に」

と言いながら、うれしそうな顔をする。


史は、他にもお土産が多いので、一旦それをリビングに置き、二階にのぼった。

理由としては、姉の由紀にお土産を渡すため。

部屋をノックすると、由紀もすぐに出てきた。


「はい、水兵さんのお人形と」

「これはシェフから姉貴にって」


由紀は

「わ!水兵さんだ!うれしい!」

つい本音を言うけれど、シェフからの品も気になる。

その品を手に取り

「ほーーーー・・・」


史も「品」はわかっているようだ。

「後で、少し分けて」

と珍しく、お願いをする。


由紀は首をかしげた。

「後でって?」

「今でいいじゃない」

と言うと


「えっとマスターと涼子さんへのお土産」

「その後、店に寄って、お土産を届けてくる」

と、すぐに階段を降りようとする。


由紀

「あ!ちょっと待って!」

史を押しとどめる。

史が

「え?」

と聞き返すと

由紀

「私も行く!」

で、部屋を出てきてしまった。


史が

「え?姉貴と?」

と言うものだから、


由紀

「うるさい!さんざんいい思いしたんだから!」

で、ついつい史の頭をポカリ。


「しょうがないなあ、連れてってあげる」

と、文句の一つ。


で、結局、二人で家を出ていってしまった。


残された母美智子

「喫茶部には私が届けてもいいのに、どうせ夜にいくんだから」

「ああ、そういえば、マスターへの挑戦の品もみたいなあ」

「ふむ・・・追っかけるか・・・」

で、母美智子も、二人の後を追っている。

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