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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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史と里奈の横浜デート(5)

大騒ぎとなった史と里奈は、ホテルマンたちに誘導されるかのように、レストランに入った。

そしてレストランに入っても、レストランの中にいるホテルマンや厨房の料理人達が、史と里奈に挨拶に来る。


「美智子さんから連絡があってね、とびきりのをって」

「しっかり食べていってね」

「中華街で栗も食べられないほど食べさせるかな」

「マスターにもよろしくいってくれ」

「産まれて落ち着いたら、遊びに来てほしいなあ」

・・・・いろいろ話しかけられるものだから、本当に落ち着かない。


マスターの後輩になるシェフも出てきた。

「史君、待っていた」

ニッコリと笑う。

そして何か話があるようだ。


シェフ

「せっかく史君が来るという話だから、少し新しいソースををさ」

笑顔から、まともな顔になった。

「そうなると、味見ですか?」

シェフ

「うん、味覚は美智子さん以上だしね、マスターも洋子さんも感心している」

「うーん・・・シェフを信じます」

それでも、ニッコリと笑って承諾する。

シェフも満面の笑顔で、里奈にも頭を下げて、厨房に戻っていった。


やっと二人きりになった史と里奈はホッとしている。

「ごめんね、やかましくて」

里奈に頭を下げる。

里奈

「いいの、史君、どこでも人気があって」

「でも、彼女って言ってくれたから、それがうれしい」

里奈は、まだ顔が赤い。


「ごめんなさいは、もう一つかな」

里奈

「え?何かあるの?」

「おそらくステーキのソースを少し変えると思うけれど」

里奈

「うん」

「僕は伝統的なソースが好きなんだ」

里奈

「ふふん、コダワリの史君だ」

と、そういえば「頑固者の史」と由紀が言っていたことを思い出している。

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