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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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史と里奈の横浜デート(2)

史と里奈の横浜デートの当日になった。

由紀は、つまらないのか、史に声もかけない。

だから、史から由紀に声をかけた。

「姉さん、何か横浜で欲しいものある?」


由紀は、史から声をかけられると、悔しさとうれしさが、入り混じる。

「うーん・・・水兵さんのお人形」

我ながら、とっさに思いついてしまった。

これでは、子供みたいだと思ったけれど、史はズンズン階段を降りていってしまった。


史が玄関で靴を履いていると、チャイムが鳴った。

つまり、里奈のお出迎えである。


母美智子も出てきた。

「ほら、さっさと靴を履く!」

「玄関を開ける!」

どうやら母のほうが、里奈に気を使っている。


その史が玄関を開けると、やはり里奈が立っている。

今日は、明るい色の花柄のワンピース。


「おはようございます!」

「今日はよろしくお願いします!」

里奈は、花柄のワンピースにも勝る明るい挨拶をする。


史は

「あ、おはよう!」

それでも、挨拶を返すけれど


美智子

「ほら!史!もっと元気よく!」

「里奈ちゃん、すっごく似合っているね、可愛いねえ」

「史としっかり横浜を散歩してきてね」

と言いながら、里奈に何か耳打ち。


里奈も、ニッコリ笑っている。


二人が玄関を出て行くと

美智子

「うーん・・・里奈ちゃんって、ちゃんとした格好をすると結構美人だ」

「可愛いし、芯も強いなあ」

「史にはベストだ」

少し、ニンマリしている。


由紀は

「うーん・・・里奈ちゃん、最近、かなり可愛くなった」

「なかなか、スタイルもいい」

「史は、幸せものだ」

「時々、トラブルになるけど」

「でもまあ、里奈ちゃんにまかせていれば、大丈夫かな」

と、史と里奈については、「大満足」にはなるけれど・・・


「私もアホだ、なんで18になって水兵さんのお人形?」

「うー・・・」

少し後悔しながら、口に出しているのは

「かもめの水兵さん」の歌だった。

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