表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
212/760

玉鬘講義(9)

由紀が作ってきたのは、「イチジクのタルト」。

洋子が切り分け、美智子がその上に生クリームとミントの葉、史が紅茶を淹れる。

マスターも手伝って、奈津美、結衣、彩、美幸たちが客に配っていく。

なかなか全員手際が良い。

客たちの評判も上々。


「うん、さわやかで、さっぱりして」

「イチジクって、こんなに美味しかっけ」

「生クリームとタルト、ミントもイチジクと一緒になると、本当に幸せの味」

「それと、紅茶の甘味も出ているし・・・」

「さすが、カフェ・ルミエールだなあ」

・・・・・


イチジクのタルトを楽しみながら、玉鬘の話をする人も多い。

「さすが晃教授の話だねえ」

「それにしても、不思議な人生さ、波乱万丈さは源氏の中では最高かなあ」

「お母さんの夕顔があんな死に方をしなかったら、どうなったのかなあとかね」

「九州の話も、まあ、ギリギリでね、やっと逃げてきてさ」

「それから長谷寺か・・・そこでも超偶然でね」

・・・・様々、話が尽きなくなっている。


晃もイチジクのタルトを食べながら話に加わる。

「時間がないので、説明しきれませんでしたけれど」

「頭の中将、玉鬘が都に戻った時点では内大臣ですか、近江の君も柏木が捜し出してきたんですが、父と兄弟から、ほぼコケにされてしまった、そんな様子も玉鬘の耳に入ったとか」・・・

なかなか、話が止まらない。



マスターが一言。

「晃さんの源氏講座とか古文講座も定例でできないかなあ」

洋子は、にこっと笑う。

「私もケーキ講座するかな」

奈津美もニコニコしている。

「他の文化講座もやると面白いかも、晃さんに先生を紹介してもらって」

そんな話で盛り上がっているけれど、史と由紀の様子が少しおかしい。


「ちょっと甘すぎ」

由紀

「あのさ、疲れているから、これくらいがいいの」

「クリームがイマイチ」

由紀

「うるさい!このアホ!」

「でも、美味しいかも、慣れれば」

由紀

「その言い方、直しなさい!本当に性格がねじ曲がっている!」


里奈は、二人のそばでハラハラ。


そんな感じで、玉鬘講義は一旦終わった。


カフェ・ルミエールでは、新しい計画が持ち上がりつつあるようだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ