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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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マスターと美幸(1)

マスターは腕を組み、ずっと考えていた。

「湯葉丼はメニューとして定着した」

「案外、関東の客にも受けている」

「ただなあ、もう一品欲しいなあ」

そんなことを考えていると、アルバイトの美幸がマスターに声をかける。

「マスター、奈良名物がありますよ」

「重たくなくて、あっさり系で、ほっこり系です」

マスターは、少し考える。

「うーん・・・茶粥ではなく」

「万葉風の雑炊でもないよね」

「ホッコリはしているけれど、アッサリではないなあ」

「でも、同じことを考えているね、重たくなくて最後に飲食を締めるもの・・・」


少し間があった。

マスターの目がキラッと輝いた。

「となると、にゅうめん?」

「まさか・・・」


そんなマスターに美幸はクスッと笑う。

「だいたい飲んだ後は、ラーメンとかってありますよね」

「ご飯物よりは、麺のほうが食べやすいこともあって」


マスターも笑ってしまった。

「そうかあ、懐かしいなあ、にゅうめんか」

「もともと三輪神社のあたりが本家と言われているけれど」

「そう言われると食べたくなってきたな」


美幸は

「はい、私は長谷寺に参拝した時に、門前で食べました」


マスターは

「へえ、長谷寺ねえ・・・それはそれは・・・」

興味深そうに美幸を見ている。


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