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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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史と里奈のデートの後で

史は里奈とのデートから戻り、少しだけ里奈とラインでお話をした。

その後は、試験も近いので「お互いに勉強しよう」ということで、机に向かっている。

まあ、なんとも品行方正な二人である。


母美智子は

「そう、神田明神様と甘味屋、湯島聖堂に学士会館ね」

「若い人のデートって感じではないけれど、無難だ」

「べっこう飴もあるし、葉唐辛子はお弁当にでも」

少しホッとした様子。


姉の由紀は

「私へのお土産が神田明神様のお守り?」

「それも学業守・・・無難すぎ」

「センスのカケラもないなあ」

「お土産のお菓子も、神紋チョコレートって何?太っちゃう」

神田明神様が聞いたらガッカリするようなことを言っている。


史の家で、美智子と由紀がそんな話をしていると、電話がかかってきた。

美智子が電話を取ると

「今日は本当にありがとうございました、里奈の母の美子と申します」

「美味しいものをたくさん、ごちそうしていただいて」

電話をかけてきたのは、里奈の母の美子だった。


美智子は

「ああ、いえいえ、史が怪我した時は、里奈ちゃんに本当にお世話になりまして」

「こちらから、お礼にも伺わず」

少しドギマギしたようす。


里奈の母の美子は

「いえいえ、里奈は本当にうれしいらしくて」

「家に戻ってから、史君の話ばかりで」

「この間も写真まで見せてくれて、本当に可愛らしい息子さんですねえ」

声が弾んでいる。


美智子は

「あ・・・はい・・・ふつつかな史ですが」

と、ますます、ドギマギしている。


ただ、美智子と美子は、案外話が合うようだ。

相当程度の長電話になっている。


そんな様子を見た由紀は、ムッとしている。

由紀

「ふん!私ばっかり何も美味しい話がない」

「勉強だけしてればいいってこと?」

「あーーー気に入らない!」

「お邪魔虫専門姉になろうかなあ・・・」

少々不穏なことを思っている。


そんな史にジェラシーを感じる前に、自分が何とかすればいいんだけど。

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