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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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史と里奈の御茶ノ水と神保町デート(7)

史と里奈は、仲良く学士会館の中に入った。

里奈は学士会館の中に入っても

「これはレトロで超リッチだ、すっごい、歴史も古そうだ」

「後で、パンフレット持って帰って、しっかり見よう」

となり、ちょっと緊張気味。

史はその学士会館の中でも、フレンチのレストランに入った。

店の人は、史を知っているらしい。

また、予約もしてあったようだ。

混雑はしていたけれど、すぐに予約席に案内してくれた。


史は

「ここは昭和3年の建築。今も当時のままで、ラタンというレストラン」

里奈は

「天井が高いなあ、カーテンも窓も豪華」

「あの・・・注文わからないから・・・任せる」

ますます緊張してきている様子。


給仕が注文を取りに来た。

給仕は

「史君、お久しぶり」

うれしそうな顔をする。


史も

「はい、ご無沙汰です、大旦那と来て以来ですね」

うれしそうな顔。

「それで・・・ステーキコースを二つお願いします」とあっさり注文。

里奈もホッとした顔になる。


ステーキコースとしては、前菜とサーロインステーキの180g。

前菜は、鶏胸肉のサラダとステーキはデミグラスソースとなっている。

それ以外は、ランチなのでパン・デザート・コーヒーになる。


料理が運ばれてくると

「うん、完璧、サラダはニース風かなあ」

「鳥の胸肉だね、アンチョビとかオリーブ油も上手に使ってある」

里奈は

「このステーキが最高!美味しくてたまらない、すっごい幸せ」

もう、満面の笑みになっている。

話もできないほど美味しそうに食べる。

いや、史と里奈には、もうすでに言葉などいらないようだ。

何しろ、「目と目」で会話をしているのだから。


二人はパンにもデザートにも珈琲にも大感激。

給仕から

「お二人でまた来てください」で、またニコニコしてレストランを出た。



里奈

「史君、何から何までありがとう、ほんと、幸せ」

ぎゅっと史の手を握る。

史は顔を赤らめて

「えっと・・・本探そう・・・」で、再び手をつないで、すずらん通りへ戻ることになった。


そして歩いている途中で史がポツリ

「里奈ちゃんと一緒にいる時が、一番落ち着く」

「だから、ずっと一緒」


里奈は、

「・・・泣いちゃう・・・史君」

身体をピッタリ史に寄せている。

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