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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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彩とデート?(1)

カフェ・ルミエールの開店当時から、アルバイトをしている彩は、いろいろと考えている。

「まあ、里奈ちゃんはともかくとして」

「洋子さんも、奈津美ちゃんも史君と濃い付き合いだ」

「結衣ちゃんは、神保町で健全だけのデートをしたけれど、したことがある」

「うーん・・・私だけかあ・・・」

「里奈ちゃんから奪い取る気はないけれど、私も目の保養が欲しい」

「なんとか、一対一で誘い出すチャンスはないものか」

と、他の人が聞いたら「ムッ」となるようなことを考えている。


「そうはいっても、私は源氏は読んでいないし」

「音楽も聴くことは好きだけど、クラシックもジャズも知識がない」

「料理・・・それもあるけれど、他の女どもは、感が鋭いからなあ」

「史君と一緒に何かを作って、『急に美味しくなった』と言われてもなあ・・・」

なかなか、案が浮かばない。


彩がそんなことを考えていると、気持が通じたのだろうか。

史がカフェ・ルミエールに突然、入ってきた。

そして、彩にとってラッキーなことに(いや、洋子、奈津美、結衣にとってもかもしれない)、里奈も由紀も一緒ではない。


史は、何か相談がある様子。

カウンター前の席に座り、おもむろに

「あの、涼子さんが、そろそろご出産なので」

「何かプレゼントをしようかなと思うんですが、よくわからなくて」

「母さんに相談したら自分で考えなさいだし」

「姉さんは、頭をポカポカしてくるから嫌だし」

そんなことを言い出した。


彩はこれがチャンスだと思った。

「わかった!私に任せて!」

「明日の午後、時間があるから、一緒に街に出よう!」

「お迎えに行くよ!」

「私もプレゼントを何かって思っていたの!」

そして、そのまま史の手をギュッと掴む。


史は

「わっ!彩さん!助かります!」

大喜び。


他の洋子、奈津美、結衣は同じ表情。

「やば・・・出遅れた」

少し焦り顔になっている。

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