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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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カフェ・ルミエール楽団演奏会(11)

カフェ・ルミエール楽団演奏会の最初の曲は「フィガロの結婚序曲」である。

指揮者の榊原氏は、ホールに集まった聴衆の大きな拍手を受け、ステージに登場した。

客席に向かって深くお辞儀をして、指揮台にのぼる。


そして、少し間をおき、指揮棒を振り下ろした。


「ふう・・・始まった」マスター

「そうだね、華やかでいいね、モーツァルト」涼子

「柔らかめに振っている」洋子

「史君の鋭さとかロック感覚もいいけれど、大人のモーツァルトの感じ」奈津美

「それでいてなめらか」美幸

「これはこれで、プロだね」結衣

「安心して聞いていられる感じ」彩


史と里奈も控室から出て、聞いている。

「さすがだ、落ち着いている」史も感心している。

「楽しさと余裕感がある」里奈もうっとりと聞いている。


さて、そんな大人のモーツァルト「フィガロの結婚序曲」が終わった。

指揮者の榊原氏は客席全体から大きな拍手を受けて、袖口に戻ってきた。

そして控えているカフェ・ルミエールのマスター他全員に頭を下げ、その後、史を手招きする。


榊原

「さあ、思いっきり弾けてくれ」

「はい、思いっきりです」

ニッコリと笑う。


そして、ついに二曲目、「ピアノ協奏曲第五番皇帝」である。

まず榊原がステージに出て、続いて史がステージに出ていく。


「すっごい拍手!」マスター

「ああ・・・胸が痛い、心臓がドキドキする」涼子

「私も・・・ヤバイ・・・」洋子

美幸も結衣も彩も胸を抑えて声も出せない。


里奈は、顔をおおって泣き出している。

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