表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
153/760

カフェ・ルミエール楽団演奏会(2)

さて、史はカフェ・ルミエール楽団の練習に参加するために、学園を出た。

もちろん、里奈はピッタリと史に寄り添って歩く。


里奈は史に声をかける。

「ねえ、あと一週間だね、大丈夫?」

史は、にっこり。

「ああ、別に、思いっきり弾くだけ、ベートーヴェンだし」

「小細工しても仕方ないし」

里奈は史の笑顔にホッとする。

「私も少しずつ、クラシック好きになってきたよ、史君のおかげかな」

史もうれしそうだ。

「じゃあ、今度、里奈ちゃんだけのために弾くかな」

・・・・まあ、暑くなるから、ここで省略。


そんな史と里奈が、カフェ・ルミエールにたどり着くと、どうやら店内が窓の外から見ただけでも、混んでいる。


「これじゃあ、とても珈琲なんか飲めないね」里奈

「そうだね、直接地下ホールの練習に行くかなあ」史


里奈と史が、結局カフェ・ルミエールの店内に入ることを諦めて、階下の地下ホールに行こうとした時に、突然店の扉が開いた。

そして、奈津美が出てきた。


奈津美は史に声をかける。

「あのさ・・・史君、内田先生が来ている、練習を見たいって」

そこまでは良かった、まだ驚かなかった。

史の表情には、変化がない。

しかし、奈津美の次の言葉で、史の表情が変化する。

「あのね、女子大生、つまり音大生が十数人・・・ずっと史君の話題だけ」

「それから・・・」

「音大の先生連中が、五、六人、かなり高名な人らしい、榊原先生と岡村先生、内田先生とタメ口になっているくらいだよ」


「え・・・マジ・・・何で?」

史は、ちょっと不機嫌な顔になっている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ