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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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女子水泳部取材と史のエロス?(完)

女子水泳部員には大騒ぎされたと言っても、史にはよくわからない。

「そんなね、色が白いとか」

「筋肉がないのは認めるけどさ」

「お肌がなんとかとか、わからないし」

「それでさ、触りたいとか何とか、さっぱりわからないし・・・」

「・・・で、これから、何するの?水着着たから泳ぐ?」

そんな程度で、大騒ぎの女子水泳部員の中に入っていく。


しかし、遠目で見ただけで、あれほどの反応だったのである。

その女子水泳部員の「群れ」に入ると、ますます反応は「過激化」する。


「わーーー!キレイ!」

「筋肉美じゃないけどさ!」

「見ていると、もうね・・・ヨダレ」

「あはは、食べ物じゃないって・・・でも・・・うーん・・・・いいなあ」

「ねえ、少し触ってもいい?」

「しっとりヌメヌメお肌、私も欲しいなあ」

「だってさ、産毛もほとんど無くてさあ」

「うーーードキドキすごい!」

まさに、カタブツの史には、理解できない過激反応である。


「で、キャプテン、僕はこれから何を?」

史は、どうしても話題のムキを変えようと思った。

何しろ、とてもこのままではいられない。


「あ・・・そうだねえ、水着だから泳ぐ?」

そのキャプテン真衣でさえ、顔が真っ赤、声も裏返っている。


「あ・・・はい・・・」

キャプテン真衣の言葉で、サッと、史は女子水泳部員の中から抜け出した。

そして、チョコチョコと準備運動をすると、そのままプールに飛び込む。

その後は、クロール、平泳ぎ、バタフライ、背泳ぎを50メートルずつ泳ぎ切る。


そして、プールから上がると、

「はい!水着ありがとうございました」

「取材もご協力ありがとうございました」

「大会頑張ってください、できるだけいい記事を書きます」

そこまで、一気に話し、さっと更衣室に。


そして制服に着替えなおし、もう一回キチンと

「ありがとうございました!」

もう、脱兎のように。プールから姿を消したのである。



呆れてしまったというか、途中から何もできなかった女子水泳部員たちは、動揺している。


「うーん・・・ちょっと失敗だ」

「一緒に泳ぐべきだった」

「溺れてくれれば、抱きかかえてあがったのに」

「でもさ、泳ぎはきれいだよね、仕込めばいい線いくかも」

「ああ、仕込みたい、マンツーマンがいい」

「でもさ、それより何よりさ、あのシットリヌメヌメ真っ白お肌だよ」

「触りたかったなあ・・・」

「史君って、脱いでもフェロモンすごいねえ」

「いや・・・脱いだから増したのかな」

「プールから上がってきた時なんかさ・・・私全身がドキュンだもの」

まあ、動揺もあるけれど、反応も過激である。


中には

「ねえ、里奈なんかどうでもいいからさ」

「夏休みにね、史君を海に誘おうよ」

「で・・・そこで・・・」

そんな、アブナイ計画まで持ち上がっている。

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